先日開催された北京モーターショー、ホンダブースはポップなゲーム風ブースを展開、若者層に向けて最新ラインナップを披露したが、その中に興味深いモデルが存在していた。詳細は未発表だが、その姿は市販予定とされる「EVファンコンセプト」「EVアーバンコンセプト」を合体させつつ、ハーフカウルを装着した新顔だ。これがホンダが放つ第3の新型EVなのだろうか!?

カフェレーサーを思わせるカウルは全面クリアパーツ 足回りの豪華さはスポーツ性能の高さを暗示!?

昨年のミラノショーにてホンダが発表した2種の新型EVコンセプトモデル。ひとつは従来のスポーツモデル同様、ニーグリップができるネイキッドスタイル「EVファンコンセプト」、もうひとつは都市部の快適な移動を担うスクータースタイル「EVアーバンコンセプト」だ。このうちファンコンセプトについては、2025年中の発売を目指すという情報も発表されており、日本のモーターサイクルショーでも実車が展示された。

ところが、4月に開催された中国・北京モーターショーにて、ホンダからこれらに続く「第3のEV」が発表されていた。ネイキッド、スクーターに続く新型EVは、ハーフカウルを装着した新しいコンセプトで、丸みを帯びたスタイリングからはカフェレーサーのような志向も感じられる。このカウルはクリアパーツで、内部のフレームを透かし見ることができるほか、縦型のオーバルヘッドライトもカウル内に格納されており、スクリーンとカウルをひとつとした斬新なデザインを採用している。

ホンダが北京モーターショーにて公開した新型EV。名称すら未発表で謎の多いモデルだ。

正面から見ると、クリアなハーフカウルとリムライトを備えていることがわかる。

このモデルの名称や諸元は未発表であり、詳細は不明な点が多いが、車体各部はこれまでのファンコンセプトに似て、倒立フォークやダブルディスクブレーキ、片持ちのスイングアームなどを採用したスポーティーなもの。ただしスイングアーム周りの造形はアーバンコンセプトと共通しており、先行した2モデルを折衷するスタイルを備えている。

ハーフカウルに加え、ニーグリップができるボディやダブルディスクなどの装備は、本格的なスポーツモデルらしい雰囲気だ。

スポーティーなEVというキャラクターは、「EVファンコンセプト」で先行登場。こちらはネイキッドスタイルだった。

スクータータイプの「EVアーバンコンセプト」は発売時期未定。スイングアーム周りは今回の新型によく似ている。

ホンダは「2030年までにグローバルで電動モデルを30機種投入する」と発表しており、既報の2モデルもその先駆としてアナウンスされているもの。今回登場した新型スポーツモデルは、ファンコンセプトで提唱されていた「スポーティーなファンライドを実現するモデル」という立ち位置を更に強化し、よりアグレッシブなライディングを楽しめる仕様なのかもしれない。日本でのお披露目にも期待していきたい!

北京モーターショーでは、ホンダは「パックマン」をメインキャラとした若者向けのポップなブースを展開した。

CBR650R Eクラッチなど、日本でも話題のスポーツモデルが多数展示され、こちらも大きな注目を浴びた。

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