2025年5月3日、4日にHSR九州サーキットコースにて「鉄馬 with βTITANIUM(以下:鉄馬)」が開催。今回は“NeoClassic350”クラスにてRealize(リアライズ)の道岡 嵩裕氏、Webikeの楠山 泰生がロイヤルエンフィールドの「ハンター350」で出場する。レース仕様にカスタムされた同車にもフォーカスしていきたい。

九州で圧倒的支持を受ける「鉄馬」で気軽にレースが楽しめる、それが“NeoClassic350”クラスだ!

まず「鉄馬」についてあまり知らないという人のために簡単な説明をしよう。同イベントはその名の通り“鉄フレーム”のオートバイが出場可能な草レースイベントで、4気筒を中心としつつも2気筒や単気筒のクラスも盛り上がりを見せる人気イベントである。

2014年に九州のカスタムショップ有志が立ち上げ、コンセプトは東日本で人気のレースイベントである「テイスト・オブ・ツクバ(TOT)」とほぼ同様。鉄馬は年3回開催される予定であり、会場は熊本空港近くのHSR九州、今年最初のレースが5月3、4日に開催されるというわけ。ちなみに2024年9月に開催された鉄馬では、総勢2000名が来場した。

そして今回フォーカスしたいのは、4気筒クラスでも2気筒クラスでもなく“単気筒クラス”。しかも空冷シングルのクラシック車両であるホンダ「GB350」と、ロイヤルエンフィールド「ハンター350」“のみ”が出場できる“NeoClassic350”クラスだ。

今回参戦するライトカスタムが施された「ハンター350」。ヨシムラのマフラーとYSSサスペンションが大きなポイントだ

「ハンター350」は2024年から参加可能となったのだが、今回は道岡氏と楠山がタッグを組み、レース用にカスタムされた2台の「ハンター350」を駆る。今回“NeoClassic350”クラスでは7台がエントリー。

今回走行予定の2台のハンター350。カラーリングが異なる

テストでもキビキビと走る「ハンター350」。ライトカスタムでも十分サーキット走行が楽しめる

1号車の「Royal Enfield_TOKYO & Webike」として参戦の道岡氏はサンクチュアリの経験をもとに若くして独立。カスタムショップであるリアライズを経営しつつ、ロイヤルエンフィールド東京ウエストに加えてロイヤルエンフィールド東京セントラルもオープンするなど多方面で活躍中だ。過去にTOTの“モンスタークラス”にて表彰経験を持つ実力者でもある。

2号車の「Webike & Royal Enfield_TOKYO」で参加の楠山はWebikeメンバー。2021年の筑波ツーリストトロフィーで優勝経験を持つ。この2人が操るカスタムハンターをご紹介していこう。

ヨシムラ・YSS・マジカルレーシングで固められたハンター350

道岡氏、楠山のマシンである「ハンター350」は、吸排気系や足回り以外はほぼノーマル状態の最低限なカスタムしか施されていない。とはいえ、ノーマルと比較して後輪出力を4PSほど引き上げることに成功し、足回りが充実したことでサーキット走行が十分可能な仕様となっている。

具体的に施されたカスタム内容としては、ステップ上げブラケット製作、アンダーカウル取り付け、Fマスター&ホース交換、Fパッド交換、Fフォーク内部パーツ交換、リアサス交換、メーター除去、ゼッケン対応、Rフェンダー回り除去といった比較的ライトカスタムである。

ヨシムラによるオリジナルマフラーを装備! 市販化は未定だが、ハンター350に装着される唯一のヨシムラマフラーとなる

ステップ位置を調整できるブラケットも試作品。ベストなポジションを確認中だ

注目はヨシムラのマフラーが採用された点で、これは「ハンター350」用に開発されたもの。出力に関してはエアクリーナーとヨシムラ製フルエキゾーストへの変更、さらにロイヤルエンフィールド東京ウエストにて燃調などがセットアップされたことで4PS近くの向上を果たした。

YSSのサポートによるフロント、リアサスペンションのカスタム、さらにマジカルレーシングによるアンダーカウル装着など、カスタムパーツがほとんど出回っていないハンター350にレーシーな装備が盛り込まれる。

YSSのサポートにより、純正品以上の性能を持つサスペンションが装着された

青色のスタンダードから大きく出力が向上しているのが分かる。吸排気を変更するだけでもかなりの差が生まれた

Webikeメンバー楠山は、この鉄馬の“NeoClassic350”クラス出場についてコメント。

「今回鉄馬に参戦したのは、純粋に九州の皆様とレースを楽しみたいと思ったからです。Webikeメンバーにはレースファンも多く、実際にTOTに参加するメンバーも少なくありません。私自身は鉄馬への参戦は初ですが、九州でもレースを楽しみたいという想いから、リアライズ道岡代表と意気投合して今回のNeoClassic350クラスへの参加に至りました。このクラスの良いところは、空冷シングルのネオクラシックバイクでも最低限のカスタムを施せばサーキット走行ができるという点です。ネオクラでも気軽に参加ができる貴重なクラスでもあるので、レースに興味がある方に是非ご参加いただきたいですね。」と参加への意気込みを語る。

「GB350」と「ハンター350」がガチンコで競う唯一のクラス“NeoClassic350”。5月の鉄馬での注目の一戦となるだろう。

九州のレースイベント「鉄馬」にハンター350が参戦! “NeoClassic350”クラスのロイヤルエンフィールドの戦いに注目 ギャラリーへ (8枚)

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