ロイヤルエンフィールドが展開する新ブランド「FLYING FLEA(フライングフリー)」は、イタリア・ミラノで開催された国際デザインイベント「Salone del Mobile」にて、芸術的モーターサイクル「MOTOTOTEM(モトトーテム)」を発表した。コンセプトは“走る芸術作品”。ちょっと夢に出そうなインパクトのスタイルは、EVモビリティの自由度を再確認できる仕上がりだ。

自然素材をまとった“可動彫刻”、FF.C6をキャンバスに再構築

MOTOTOTEMは、ロイヤルエンフィールドの電動コンセプトモデル「FF.C6」をベースに、アーティストMattia Biagi(マッティア・ビアージ)が設計を手がけた。アルミフレームやバッテリーケースといった構造パーツに加え、石材・革・ブロンズ・吹きガラス・天然木といった異素材を大胆に融合させており、アートとモビリティの境界を曖昧にしている。

各パーツは機能を保ちつつも、装飾性が極めて高い。ハンドグリップにはビアージ自身の指紋を転写したブロンズを使用し、ランプには吹きガラスをあしらうなど、ディテールに徹底した造形意識が見て取れる。タンク部分はトラバーチン石で形成され、シートにはウォールナットが用いられるなど、自然と再生のメッセージも込められている。

「MOTOTOTEM」はロイヤルエンフィールドのFF.C6をベースに作成されたマシン。

車体に木材や大理石といった天然素材を用いた、無二のアート作品といえるもの。

アクリル素材の中に木の葉を埋め込み、フェンダーを成形している。

EVならではの構造の自由度が可能とした未聞の試みといえるだろう。

ヘッドライトなどのパーツにも自然のモチーフを落とし込んだ、今までにない造形が特徴的。

ミラノ市で開催されるミラノサローネにて発表されたのち、各地で展示予定だという。

FLYING FLEAの思想と未来、MOTOTOTEMが描くビジョン

FLYING FLEAは、ロイヤルエンフィールドが掲げる次世代EVブランドであり、第二次大戦期の名車「FLYING FLEA」にインスパイアされた名称を持つ。第一弾モデル「FF.C6」は2026年の発売が予定されており、MOTOTOTEMはそのデザイン・思想を視覚的に表現した“彫刻的モーターサイクル”として位置付けられる。

このマシンは今後、国際的なアートフェアやデザインイベントなどでの巡回展示が計画されており、同ブランドの認知とビジョンを広く発信していく旗印となる見込みだ。詳細はFLYING FLEAの公式サイトおよびInstagramで随時更新される。

クラシックバイクで知られるロイヤルエンフィールドが昨年打ち出した新ブランドが「フライングフリー」だ。

フライングフリーの第1号「FF.C6」は2026年発売予定だ。

FLYING FLEA:https://flyingflea.royalenfield.com/uk/en/home
instagram:https://www.instagram.com/flyingflea/

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