
皆さんこんにちは。モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗ってる濱原颯道です。
僕は最近電動オフロードバイクのSTARK VARGと言うバイクに乗りまくっていて、今回はそれについて記事を書こうかと思います!
自分の所有するTX300とSTARK VARG
昨年の11月にとある用事でスペインのバルセロナにあるSTARK FUTURE社に訪れ、バルセロナの山々でSTARK VARGに乗り、ポテンシャルに度肝を抜かれました。その時に「自分の持っているハスクバーナのTX300(2ストローク300ccのエンデューロバイク)を手放してSTARK買おうかなー」と、本気で悩んでたところ「そんなに良かった?じゃあ契約書交わしてウチのバイク乗る?」って事で契約を交わし、今年の3月ごろにバイクが送られてきました(笑)
なので僕はこのバイクを売っていかないとなりません。ですが、僕の他の記事(タイヤインプレなど)を見て頂いてもわかるように、僕は良いものは良いと言いますし、良くないものは良くないとはっきり言ってしまうタイプなので、今後もそのスタイルは貫きます(笑)
ちなみにオフロードバイクのみの契約で、ロードバイクに関してはフリーなので、今年もロードレーサーとして何か活動できないか模索中です。
モーターの特性
今回はWebikeの記事では初めてSTARK VARGの事を書くので、主にどんな特性なのかを書いていこうと思います。 EV車に興味がある方も無い方も、モーターの特性ってどんな印象がありますか?少なくとも僕は「ドッと出る」や、「加速はドカンと来るけど伸びはそんなに」に、「開けた分出ちゃうからスロットル操作がリニアで難しい」など、どちらかと言うとエンジン車(ICE車)の方がその点に関しては滑らかなトルクデリバリーにスムーズな伸び感があると思ってました。ですがSTARKはまるで違いました。僕が今まで乗った事ないレベルでスロットルの開け始めは滑らかで、トルクの出方もスムーズ、そして最高速まで綺麗に伸びる。僕が1番欲しかった特性でした。他の電動バイクに比べると比較にならない、むしろ比較対象ではないレベルで、全く違う乗り物にも感じます。
あと多くのICE車はシフトチェンジを必要とします。回転上昇して1番回転数的に美味しい時にクラッチを切ってシフトを上げてって行為をします(CVTは別ですけどね)。
これに関してはいくらオートシフターの精度が上がっても、シフトチェンジをするしないでは加速ロスに大きな差があります。それこそMotoGPマシンに採用されているシームレスミッションくらいな高性能のものが搭載されていたら話は別でしょうけど、ランニングコストも考えたらそのようなミッション機構は現実的ではありません。
馬力を変えられる
最高出力を10馬力から80馬力の中で、1馬力単位で調整出来ます。って言われてもよくわからないですよね(笑)これが1番STARK VARGの凄いと思ったところと言うか、契約している僕にも詳細を教えてくれなかった、門外不出なノウハウだと思ってる事があって、僕もグラフを見せてもらった訳じゃないからよくわからないんですけど、例えば最高出力を20馬力に設定した時に、その20馬力がどのスロットル開度、どの車速時に20馬力が出ているのか全くわかりません。SEROW250も20馬力くらいあると思うのですが、2速で時速20キロで走ってる時にクラッチを切ってアクセル全開にして、その時にクラッチをパッと解放したらフロントが浮くってのはイメージ付きますよね?(良い子は真似しないでくださいね)でもSTARKは時速20キロで走ってる時にパチっと全開にしてもフロントがパーンと浮いてきません。
じゃあその「20馬力」って言うのはどこの何の話なのか?ってメーカーに聞いたら「それは教えられない」と言われました。僕がおしゃべりだからかも知れません。今度は最高出力を50馬力に設定した時に、スロットルの開け始め(エンジン車で言うパーシャル部分)の出足は20馬力も全く同じです。何なら10〜80馬力まで、最初の開け始めの滑らかさは全て一緒です。そこからスロットル開度を増やしていくと、設定している出力に応じてトルクの出方が変化していく感じです。でも不思議な事があって、先日モトクロスコースで55馬力に設定して走ってみたのですが、何度かパチっと全開になった瞬間もあったので、走行後にログを見てみました。
ちなみにSTARK VARGはバーパッド部に埋め込まれてるスマホ端末がメーターになっていて、走行ログも取れますし、GPSも拾ってるので今自分がどこにいるかもわかります。その、走行後のログを見ていたら確かにスロットル開度が全開になった瞬間はあったのに、50馬力しか使ってませんでした。どう言う意味かわかりますか?ICE車もアクセルをパチっと全開にしたからと言って、瞬時に最高出力は出ませんよね?速度が乗ってきてエンジン回転数が上がっていって、その後に最高出力が出ます。シャーシダイナモに乗せて馬力チェックした事がある人にはわかると思いますが、アクセルは全開にしても馬力のグラフは徐々にしか上がっていません。僕の中でのモーターというかEV車のイメージはスロットルを開けた分、瞬時に出力される印象でした。ですがSTARKは違いました。トルクデザインが限りなくICE車に近い感じで、なおかつ僕からしたら「よくわかってんじゃん」って言うくらい扱いやすいパワーの出方をしています。
何が言いたいかと言うと『EVなんだけどEVな感じがしない。でもICEとは違う』です。「何言ってんだ」って思われるかも知れませんが、EV車として身構えて乗ると、あまりにもICE車なパワーの出方をするので、乗った人の多くは「なるほど!」って言う感想が出てきます。あと僕が思ったのは「エンジン特性がめっちゃ好きな人がプログラムを組んでるな」と感じました。
こんな感じで、モーターの特性だけで長文になってしまいましたが、最初はこのくらいにしておこうかと思います(笑)
今後もWebikeプラスで記事を書いていきますが、STARK VARG以外にも色々と書いていこうと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
国内でのSTARK VARGはAltair motor(アルタイヤモーター)が取り扱い中
Altair motor:https://altair-motor.com/
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