
今年からWSBK(スーパーバイク世界選手権)へカワサキと共に参戦するビモータ。その参戦モデルのホモロゲーションモデル「KB998リミニ」が海外で正式に発売される。カワサキ製ニンジャZX-10RRのエンジンを搭載し、ワールドスーパーバイク(WorldSBK)仕様のレーシングテクノロジーを惜しみなく投入したモデルとして、2025年4月9日より欧州・アジアに順次登場予定だ。
ワールドスーパーバイク仕様をベースにした究極の市販レーサー
KB998リミニは、カワサキが誇るスーパースポーツ「ニンジャZX-10RR」の998cc水冷直列4気筒エンジンを搭載し、サーキット走行性能に特化した設計を施された1台。レーシングプロジェクト「ビモータ・カワサキ・レーシングチーム(BbKRT)」の活動に基づき開発され、ワールドスーパーバイク選手権参戦マシンのベースともなっている。車体は、ビモータ伝統のトレリスフレームとスイングアームを組み合わせた独自設計。最高峰のサスペンションやブレーキコンポーネントを採用し、卓越したトラックパフォーマンスを実現する。なお、KB998リミニは公道走行には対応しておらず、サーキット専用モデルとして販売される。
ビモータの魂を受け継ぐハンドビルドモデル
KB998リミニは、イタリア・リミニにあるビモータの工房で、熟練した技術者が最初から最後まで一貫して手作業で組み立てを行う。ビモータ最高執行責任者(COO)であるピエルルイジ・マルコーニ氏は、「レースマシンの開発に続き、顧客向けモデルの生産にも全力を注いできた。このバイクは、ビモータの革新性とクラフツマンシップの結晶だ」とコメントしている。
北米市場での販売は現時点では予定されていないものの、ヨーロッパおよびアジアの一部市場では、ビモータとカワサキの協業による“究極のハンドメイドスーパーバイク”として注目を集めることになりそうだ。続報や詳細なスペックについては、ビモータ公式サイトおよびカワサキヨーロッパの特設ページにて順次発表される予定。サーキット走行に情熱を燃やすライダーにとって、KB998リミニは新たな憧れの存在となる。また、気になる日本での発売予定だが、これは今のところ情報がなく、初回の発売エリアには入っていない様子。しかし大阪/東京モーターサイクルショーでは日本で初めて実車が公開され注目を集めたばかり。発売に向けての続報も遠からず聞くことができるだろう。
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