
ヤマハが送り出した2025年モデルのテネレ700は、デビュー以来初の大幅改良を受けた一台。電子制御スロットルの採用や外装の刷新など、多くの変更点を持ちながらもテネレの魂は失われていない。オフロードとオンロードの境界を軽やかに超える、その実力を初中級者の視点から余すところなく紹介する。
PHOTO/Shota Kawakami異次元のオフロード親和性
ヤマハが本家ダカールラリーから、アフリカエコレースへと活躍の場を変えてテネレ700を常勝マシンに仕立てたこと。ネットミームを生み出すべく、エルズベルグロデオにテネレ700とポル・タレスのタッグで出場し完走を目指すというむちゃくちゃなチャレンジをしていること。テネレ700が、アドベンチャーバイクの中でもとりわけ異質でオフロードネイティブなバイクだということが、世界的にPRされている。あんな泥まみれのテネレを見せつけられたら、憧れざるを得ない。僕自身、まんまとヤマハのプロモーションの術中にハマってしまった。
とはいえ、自分もテネレに乗ればタレスのようになれる……はずはない。それでも、他のアドベンチャーバイクに比べれば、リアを滑らせたりして楽しみやすいマシンであるだろうことは想像に難くない。やっぱりこういうのがオフロードバイクのド直球な売り方だと思う。というわけで、機会を得たのでさっそく新型のテネレ700にたっぷり乗ってきた。
情報提供元 [ Off1.jp ]
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