
ホンダがEクラッチというフレッシュな話題を提供してくれたばかりだが、ヤマハはTMAXやFJR1300ASで長らくオートマスポーツを追求してきたメーカー。そのヤマハが新たなオートマ技術「Y-AMT」を提案してくれた。まずはサーキット試乗会レポートをお届けする。
「Y-AMT(ワイエーエムティー)」とは
「Y-AMT(ワイエーエムティー)」というネーミングはホンダの「DCT」や「Eクラッチ」に比べるといくらか浸透しにくいかな? と思ったが、ヤマハとしては「なんとしてもMTというワードを入れたかった。クラッチを省略したラクチンなオートマではなくて、この機構はあくまでマニュアルトランスミッションを備える、スポーツモデルであるというアピールです」とのこと。
ホンダのEクラッチに続きこのヤマハY-AMT、そしてBMWやKTMも含め、2024年はクラッチレスのマニュアルミッションバイクが多く登場する節目の年となった。各社各様のアプローチがある中で、ヤマハはクラッチレスであることのラクさではなく、スポーツの魅力を前面に押し出すべく初搭載車を活発な運動性で知られるMT-09としたのだ。
簡単におさらいすると、Y-AMTはクラッチレバーとシフトペダルは無く、変速は左手の親指と人差し指でするマニュアルモードと、ギアチェンジもシステム任せとなるDモード(及びD+モード)が備わる。使い方としてはホンダのDCTとよく似ているが、DCTのようにデュアルクラッチを備えるわけではなく、クラッチ操作とシフト操作を担うアクチュエーターをそれぞれ備えてクラッチと変速を管理する。既存のエンジンに大きく手を加えることなく他機種にも搭載しやすいという意味では、ホンダEクラッチに近いかもしれない。
情報提供元 [ バイクの窓口 ]
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