今年から本格的に日本導入を開始しているQJMOTOR。東京モーターサイクルショーにも初出展し、一挙に新型モデルを多数展示して話題を集めた。その中でも異色を放っていた、600ccV4エンジンを搭載するクルーザー「SRV600V」を紹介したい。

90度V4エンジンは68PSを発揮! 充実の電制やマルゾッキ製倒立フォークで走りにも期待

SRV600VはQJMOTORがラインナップするクルーザー「SRV」シリーズの一角を担う大型モデルだ。SRVシリーズは現在、125cc、250ccの2クラスがラインナップされているが、600ccとなるSRV600Vはシリーズ中最大排気量のクルーザーとなる。ルックスや装備はそれにふさわしく、大型なボバースタイルにオーバル型のLEDヘッドライトや倒立フォークを採用し、近年のパフォーマンスクルーザーのような世界観のモデルだ。QJMOTORの本拠地である中国では、2023年に「閃600」として発表されていたモデルとほぼ同型となる。

東京MCショーで日本初公開された「SRV600V」ボバースタイルのクルーザーだ。

なんと本機は90度V4エンジンを搭載するクルーザー! 現行ではドゥカティ「ディアベルV4」のほかに存在しない仕様だ。

外見からはわかりづらいが、サイドカバーには「4ピストン」のエンブレムが。

本気の最も注目すべき所はそのエンジンだ。なんとクルーザーでありつつ、水冷90度V型4気筒エンジンを搭載しているのだから驚き。最高出力は68PS/10500rpm、最大トルクは5.5kg-m/8000rpmを発揮し、スリッパークラッチも搭載している。V4エンジンといえば、GPマシンでもおなじみのレイアウトでありつつ、かつては日本メーカーからも多数のモデルがラインナップされていたが、現在はほぼ絶滅。しかもV4クルーザーとなると、ホンダ「V45マグナ」やヤマハ「VMAX」などがかつて存在したのみ。これだけでも非常に個性的な存在といえるだろう。

さらにSRV600Vはパフォーマンスを期待させる装備も備えており、大径の倒立フォークはイタリア・マルゾッキ製、ブレーキはダブルディスク・ラジアルマウントキャリパーを装着している。さらに丸型の3.6インチフルカラーTFT液晶モニタではシフトインジケーター、前後タイヤ空気圧モニタリングなどが可能で、USB電源ポートも備えているという便利さだ。

現状、価格や発売時期は未発表だが、貴重なV4クルーザーとして個性を放つSRV600Vの続報に注目したい。

中国で先行発表された「閃600」とほぼ同型で、コンパクトなエンジンはホンダ・RVFの構造に似る。

灯火類はフルLEDで、ヘッドライトは横長のオーバルタイプを採用。

テール&ブレーキ&ウィンカーが複合するリアの灯火類。

閃600では4本出しだったサイレンサーは、左右2本の集合タイプに変更されていた。

ハンドルはフラットで低いバーハンドル。バーエンドウィンカーがカスタム感を演出。

メーターはフルカラーTFT液晶で、空気圧モニタリングなどの機能を備える。

足回りは倒立フォーク、ダブルディスクブレーキにラジアルマウントキャリパーを備え、スポーツマシン的だ。

イタリア・マルゾッキ製のフォークは減衰調整も可能だ。

タンク下にはUSBポートがあるが、この位置で使いやすいのかは不明だ。

現状わかっているスペックは以上の通り。車重は219kgとやや重いが、シート高は720mmで扱いやすそうだ。

V4クルーザーといえばホンダ「マグナV45」やヤマハ「VMAX」が有名。いずれも高回転を得意とするスポーティーなフィーリングで人気だったが、本機はどうなるのだろうか?

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コメント一覧
  1. 名無しさん より:

    他の外車は大体見出しにメーカー名まで書いてあるのにQJMOTORだけ全記事で名前伏せてますよね?

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