
2025年モデルとして登場したTM MOTOのエンデューロバイク「EN 250 ES Fi 4T」。モトクロスの血統を色濃く受け継ぐこのマシンは、真のエンデューロ競技を走るために設計された本格派だ。今回は、このイタリア製エンデューロマシンの特性と、その乗り味を深掘りしていく。
戦闘的な車体特性と独特のポジション
いかに少量生産のオフロードバイクレーサーとは言え、ほとんどのメーカーでライン生産が取り入れられているのが通常。しかしTM motoの工場だけは職人が一日一台、丁寧に組み上げられていく。事情は違うだろうが、フェラーリですらライン生産で効率化をはかっているというのに。その乗り味は、まさに唯一無二。時代に迎合すること無く、ひたすら本物のエンデューロマシンを追い求める。このEN 250 ES Fi 4Tも、4スト250というエントリー層向けのマシンながらひたむきな姿勢は変わることが無い。
最初に乗車した瞬間に感じたのは、圧倒的な「高さ」だ。身長180cmの僕でさえ、両足の母指球がほとんど地面に届かないほどのシート高。これだけでも、このマシンが本気のレース志向であることがわかる。極端に腰高な
ポジションが特徴的で、他のエンデューロバイクとは一線を画す視点の高さだ。
情報提供元 [ Off1.jp ]
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