
モーターサイクルショーにスズキの「DR-Z4S」が展示されるなど、オフロードバイク界隈が騒がしい。そんな中、トライアンフから新型のエンデューロモデル「TF 250-E」と「TF 450-E」が発表された。
公道走行可能な本格エンデューロモデル
トライアンフの新しいエンデューロモデル「TF 250-E」と「TF 450-E」は、トライアンフのエンジニアが、5度のワールドチャンピオンに輝いたイバン・セルバンテスと、4度のワールドエンデューロチャンピオンに輝いたポール・エドモンドソンとという2人のワールドエンデューロチャンピオンと協力し開発した、新しいパワートレインを低速での敏捷性と最適化された高速安定性を軽量なアルミニウムシャーシに搭載したハイパフォーマンスオフローダーだ。
この「TF 250-E」と「TF 450-E」はテクニカルな地形と高速セクションの両方で類まれな競争力を持ち、レースやトレイルで優れたパフォーマンスを発揮するために開発。搭載されるパワートレインは、「TF 250-E」が最高出力42.3PS、最大トルク27.8N・m、「TF 450-E」が最高出力58.6PS、最大トルク49.3N・mというクラス最高峰のパフォーマンスを発揮する。

「TF450-E」のエンジンはボア×ストローク95×63.4mmの449.9ccで、ピストンピンとロッカーアームにダイヤモンドライクカーボンコーティングを施し、耐久性の向上と摩擦の低減を実現している。
電子制御系も最新のものを備え、トラクションコントロール、ローンチコントロール、クイクッシフター、デュアルエンジンマップなどが標準で備わっている。
アルミニウム製スパインフレームに組み合わされるサスペンションは、フロントが300mmのトラベルを持つKYB製48mm径倒立フロントフォーク、リアは313mmのトラベルを持つKYB製フルアジャスタブルショックとなる。
ホイールサイズはフロント21インチ、リア18インチで、ブレーキは前後ブレンボ製のディスクブレーキを備える。これだけの装備を備えながら、車体重量は「TF 250-E」が114.2kg、「TF 450-E」が116.7kgと「超」軽量に仕上げられている。
これだけのスペックを持つ「TF 250-E」と「T F450-E」だが、この2台はレーサーではない。
トライアンフはこの2台のエンデューロモデルを、「公道での走行が可能で、必要時にはクローズドコースの競技用マシンに変身する能力を備えている」と発表しているのだ。車両の写真にはミラーやウインカーが確認できないが、スイッチボックスをアップにした写真にはウインカーやホーンのスイッチを確認することができる。
価格は「TF 250-E」が税込115万6000円、「TF 450-E」が129万6000円という、内容を考えればバーゲンと言っても過言ではない。本格オフローダーを待っていたライダーは、トライアンフのディーラーへ急げ!
TF 250-E/TF450-E主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2243mm×836×1264mm
・ホイールベース:1488mm
・シート高:955mm
・車両重量:114.2kg/116.7kg
・エンジン:水冷4ストロークSOHC単気筒249.9cc/449.9cc
・最高出力:42.3PS/58.6PS
・最大トルク:27.8N・m/49.4N・m
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:8.3L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=140/90-18
・価格:115万6000円/129万6000円(税込)
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