先日開催された大阪モーターサイクルショー会場にはメーカーやショップのみならず、バイクにまつわる多くの団体が参加していた。その中でも異彩を放っていたのが陸上自衛隊ブース。珍しい「白バイMT-03」が展示されていた!

自衛隊内の事件捜査や要人警護に活躍!

「白バイ」といえば警察……というイメージだが、実は自衛隊にも白バイがいる。自衛隊内の事件や事故処理をおこなう「警務隊」に所属するバイクだ。取り締まりや市街パトロールをするわけではないので、警察の白バイに比べて目にする機会は圧倒的に少ないものの、事件事故に対して迅速に対応するために機動力のあるバイクが必要、という点は警察と同じ。このため見た目も、パトランプとサイレン、パニアケースと書類入れを装備し、全体をホワイトにペイント、車体は装備によって194kgに重量が増えている。警察の白バイと非常に似ているが、要人警護のための偵察や先導、災害派遣の偵察、誘導といった自衛隊らしい任務が公開されている。

しかし警察とは異なり、自衛隊ではヤマハ「MT-03」が採用されているのが大きな違いだ。ミドルクラスのスポーツネイキッドであるMT-03は小型軽量で取り回しもよく、機敏な運用が可能。MT-03以前には「XJR400」が採用されていたというが、どうして警察のように大型バイクを用いないのか? というのは不思議だ。これは警察のように一般市民に向けたスピード違反取締をすることはなく、また普通二輪免許で運転が可能なことが理由。また、自衛隊のバイクといえば戦闘/偵察に活躍するカワサキ「KLX250」が有名で、こちらは乗車しながらの射撃や立ち乗り、バイクを転がしての匍匐など、最前線で戦う姿が公開されているが、白バイMT-03はそういった訓練は行っていないそうだ。

ヤマハのミリタリーバイクといえば、先日はドイツ連邦軍でテネレ700が採用された、というニュースを紹介した。また日本の消防では、セロー250が「赤バイ」として災害時に備えて装備されている。自衛隊のMT-03と同様、ヤマハのマシンはモータースポーツやツーリングシーンのみならず、働くバイクとして各地で活躍中というわけだ!

大阪地方協力本部ブースに展示されていた、警務隊の「白バイMT-03」。

白いボディにパトライト、サイレンにパニアケースと、装備はほぼ警察の白バイと同じ。

自衛隊のバイクといえばKLX250(写真右)だが、実はMT-03も採用されていたのだ。

フロントフェンダーには陸自の桜星がマーキングされていた。

このマシンを運用するのは自衛隊内の事件事故捜査や交通誘導で活躍する「警務隊(MP)」だ。

警務隊のヘルメットも展示。ジェットタイプでこちらも警察のものによく似ている。

警務隊は警察とは違い、スピード違反取締など高速度が必要な任務はないため、取り回しのよいミドルクラスが最適なようだ。

エンジンの諸元は変わらないが、装備の分重量が増加している。「要人警護のための偵察」「災害派遣の偵察」などが用途にあるのが自衛隊らしい。

こちらはドイツ連邦軍に先日採用されたテネレ700。高い走破性と運動性能が評価されている。

こちらは日本の消防活動二輪車(クイックアタッカー)と呼ばれるセロー250。瓦礫や液状化路面もクリアできるバイクは、災害時に必須の装備だ。

ギャラリーへ (10枚)

この記事にいいねする


コメントを残す

ヤマハ MT-03の価格情報

ヤマハ MT-03

ヤマハ MT-03

新車 187

価格種別

中古車 40

本体

価格帯 52.8~76.01万円

65.29万円

諸費用

価格帯 5.91~7.9万円

6.38万円

本体価格

諸費用

本体

41.86万円

価格帯 26.48~54.89万円

諸費用

5.71万円

価格帯 6.03~6.83万円


乗り出し価格

価格帯 60.7~81.92万円

71.67万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

47.57万円

価格帯 33.31~60.92万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す