昨年自動クラッチ機構「Y-AMT」を採用したMT-09。今年は新たにMT-07、トレーサー9GT+にもY-AMTモデルが投入され、ヤマハのクロスプレーンエンジンモデルの進化が続いている。今回はMT-09のスタンダードモデルと、先日発売されたばかりのMT-07 Y-AMTの実機を紹介しよう。ワイズギア製のツーリング向けアイテムもフル装備し、新たなMTシリーズの可能性を示すスタイルとなっているぞ!

新装備Y-AMTを獲得したMT-07 顔つきも変わってキャラクターチェンジ!?

まずはMT-07 Y-AMTから見ていこう。今年2月に発売されたばかりの2025年新型MT-07は、フロントマスクを現行MT-09と同様のスクエアタイププロジェクター×1、ポジションライト×2個を備えるシリーズ独特の顔つきに変貌。さらに新たに電子制御スロットル(YCC-T)を採用したことで、ライディングモードセレクト、アップ&ダウン対応クイックシフターを装備できるようになり、最新のミドルストリートファイターとしてアップデートを遂げた。

そしてSTDに追加される形で登場したMT-07 Y-AMTでは、エンジンに2個のアクチュエーターが追加&クラッチレバーがなくなり、一目でそれとわかる外観に。Y-AMTはクラッチ操作を不要とし、シフトチェンジをAT/ハンドルスイッチ操作が選べるという機構で、クラッチに慣れないビギナーはもとより、スポーツ指向のベテランにとっても、直感的操作で運動性を高めるという。さらにAT大型二輪免許での運転も可能となっているのも嬉しい。

MT-07 Y-AMTは日本に登場した2種目のY-AMT採用モデルだ。AT免許でも運転が可能で、ハンドルスイッチによるシフトチェンジも楽しめる。

エンジンはSTDのMT-07と同様の688cc「CP2」で73PSを発揮。アクチュエータの有無でY-AMT仕様との違いがわかる。パフォーマンスダンパーもワイズギアから発売(3万8500円)。

今回展示されたMT-07 Y-AMTには、ツーリングユースをイメージした各種のワイズギア製純正アクセサリーが装着済み。コクピット周りにはマルチマウントステー、メーターバイザー、ハンドルバーガード&ナックルバイザーによって耐風性を向上。ブレーキレバーはアジャスタブル仕様に変更されている。

車体には振動やフレームのよじれを軽減し、走行フィールを向上させるおなじみのパフォーマンスダンパーを装備。コンフォートシートとタンクカバーのプロテクションパッドによって、ポジションの安定化と長距離ツーリングの快適さもアップした。またグリップヒーターも備え、冬場のライディングにも対応。さらに不意の転倒にそなえ、エンジンプロテクターもラインナップ済だ。

さらに積載性を高めるため、サイドバッグステー&ソフトサイドバッグを装着。タンデムシート上にはTANAX製ミニフィールドシートバッグを据えている。ストリートでのクイックな走行シーンをイメージするMTシリーズだが、こんなツーリングコンセプトも十分"あり”だ。

メーターバイザー&ナックルバイザー(ともに1万4300円)で耐風性を引き上げ、快適な高速クルージングを可能している。

ソフトサイドバッグ(4万700円)ツーリングシートバッグS(1万9250円)に加え、コンフォートシート(2万7500円)でロングツーリングカスタムを仕上げる。

MT-07 ABS(2025)主要諸元

※【】内はY-AMT
・全長×全幅×全高:2085×780×1105mm
・ホイールベース:1400mm
・シート高:805mm
・車重:183kg【186kg】
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 688cc
・最高出力:73PS(54kW)/8750rpm
・最大トルク:7.7kg-m(67Nm)/6500rpm
・燃料タンク容量:13L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17 R=180/55ZR17
・価格:96万8000円(105万6000円)

MT-09は新色ホワイトを撮影! アクラポビッチ製サイレンサーで走り性能アップカスタム

MT-07に先行してY-AMTを装備していたMT-09だが、従来通りのスタンダード仕様もラインナップは継続中だ。2024年にモデルチェンジを果たしたばかりの本機、直列3気筒890cc"CP3”エンジンは119PSを発揮、クルーズコントロール、バックスリップレギュレータ(BSR)、6軸IMUによる電子制御といった先進装備により、より高いレベルでのスポーツ走行性能を実現している。

MT-09「マットライトグレー」が新色出品。こちらは走行フィールを高めるアクセサリーを装着していた。

MT-09にはY-AMT仕様と共にSTDも継続ラインナップ。STDとは4kgの重量差、8万8000円の価格差がある。

今回出展された仕様では、そんな走行フィールをより引き上げるアクセサリーを装着済。スクリーンを備えないマルチマウントステー、ハンドルバーガードによってコクピット周りはフレームが露出した武骨な迫力をアップ、ブレーキ&クラッチレバーはアジャスタブルタイプを備える。エンジン、エキゾーストパイプにはそれぞれプロテクターを装備し、ツアラー的使い勝手を向上させたMT-07 Y-AMTに比べ、よりストリートファイターとしてのハードさを高めた。テール周りをスマートに仕上げるフェンダーレスキット、エキゾーストサウンド&エンジンパワーをさらに引き出すアクラポビッチ製フルエキゾーストにも注目だ。

Y-AMT仕様の追加により、新たなキャラクターを獲得したMTシリーズ。そのうえ更に純正アクセサリーパーツで思いのままに使い勝手をカスタマイズすることもできる。固定観念にとらわれず、自分なりの好みを各種仕様から選ぶ楽しさが新たに生まれていた!

MT-09にはスクリーンなしのマルチマウントステー(8250円)ハンドルバーガード(1万7600円)が装着され、タフな雰囲気のフロントマスクにイメージを刷新。

エンジン&エキパイにはエンジンプロテクター(3万800円)サイドプロテクター(3万7400円)をそれぞれ装着。万一の転倒に備える。

フェンダーレスキット(3万7400円)が純正で用意されているのは嬉しい! スッキリしたテールまわりを実現。

アクラポビッチ製フルエキゾースト(34万3200円)は車種専用で、ライディングフィールを一気に引き上げる。

MT-09 ABS[2024]主要諸元

※【】内はY-AMT
・全長×全幅×全高:2090×820×1145mm
・ホイールベース:1430mm
・シート高:825mm
・車重:193【196】kg
・エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ890cc
・最高出力:119【120】PS/10000rpm
・最大トルク:9.5kg-m/7000rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:125万4000円【136万4000円】

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