バイクに乗り始めて3年……自らをルーキー(新人)ライダーと名乗って、もっといろんなバイクに乗ってみたいと思う今日この頃。アクティブ女子の指出瑞貴さん(バイク歴4年)と一緒にインディアンモーターサイクル(以後、インディアン)の新型スカウトシリーズの数々を試乗してきたわけだが、ラストとなるのは101スカウトだ!

指出瑞貴(さしで・みずき)
1994年生まれ。11歳でキッズモデル、14歳で俳優デビュー。以降、映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍。大型二輪免許や特殊小型船舶免許も取得しており、アクティブな一面も!愛車はホンダ レブル250、ヤマハ XSR700、BMW F900XR。

写真:長谷川徹

ミッドフットコントロールを装着した101スカウトに試乗

インディアンの主幹モデルであるスカウトシリーズが10年ぶりにフルモデルチェンジとなり、ジャパンプレミアイベントが開催されたのは2024年の夏。そのタイミングで、指出さんも私もフラッグシップモデルの101スカウトに一度試乗する機会があった。

だから101スカウトに乗るのは初めてではないのだが、今回撮影用車両はミッドフットコントロールを装着した101スカウト。ノーマルポジションとは異なり、もう少し優しめのフォワードコントロールでの試乗となった。

今回の試乗車はサンセットレッドメタリックのカラー。6インチライザーを備えた「クラブスタイル」のライディングポジション。アメリカでは大排気量クルーザーをベースにして走りのパフォーマンスを高めたカスタムバイクを「クラブスタイル」と呼び、昨今では一つのカテゴリーとして人気。

101スカウトのシート高は680mm。身長166cmの指出さんが跨った様子。足つきは良好。※写真はミッドフットコントロールを装着

身長166cmの指出さんが跨った様子。

身長173cmの筆者(ムラタナオコ)が跨った様子。足つきは良好。※写真はミッドフットコントロールを装着

身長173cmの筆者(ムラタナオコ)が跨った様子。

ちなみに下記のノーマルポジションでの跨り写真と比べると、ミッドフットコントロールはステップがだいぶ手前にあることが分かる。

101スカウトのノーマルポジションに、身長173cmの筆者(ムラタナオコ)が跨った様子。足つきは良好。

身長173cmの筆者(ムラタナオコ)が跨った様子。

世界で販売するインディアンの40%を占めるスカウトシリーズの最高峰

インディアンの創業は1901年。現存するバイクブランドとしてはアメリカ最古の歴史を誇り、その歴史のなかで初代スカウトが誕生したのは1920年。それから激動の流れを経て、2014年に旧モデルのスカウトが誕生。その系譜を受け継ぎ誕生した新生スカウトは、エンジン、車体ともにフルモデルチェンジしている。

その新生スカウトシリーズには新開発の水冷V型2気筒DOHCエンジン「SpeedPlus(スピードプラス)1250」を採用しているのだが、101スカウトはシリーズで唯一111hp(他モデルは105hp)を発揮する。世界で販売するインディアンの40%をスカウトシリーズ占めてきたわけだが、まさに新生スカウトシリーズの真打ちがこの101スカウトといえるだろう。

まだ少し寒さが残るなか、101スカウトで街乗りへ〜。

「スピードプラス1250」と名付けられたDOHC4バルブの水冷Vツインエンジンは旧モデルからボアを5mm拡大して、よりショートストローク化を実現。排気量は1133ccから1250ccに拡大。

 

ミッドフットコントロールを装着した101スカウトでの試乗、さっしーはどうだった?

ノーマルよりも手前のフォワードコントロールになるので、気持ち的にはリラックスできた気がします。やっぱりノーマルに初めて乗った時に足も手も遠いことが気になっていたので、フットポジションだけでも優しくなっているのはありがたいなと。

思っていた以上に、フットポジション変わると体感が違うよね、私はノーマルの時よりもコーナリングでハンドルが遠くなる感じが薄れたのが印象的だったな。

バイクってディテールが少し変わると印象が大きく変わる、改めておもしろいなって思いましたね。スカウトシリーズは人気なだけあって、ハンドル、ハンドルライザー、シート、ステップなどポジション用のパーツがかなり豊富。30種類以上をラインナップしていると聞いたので、自分の好みをかなえやすいのもいいですね。

それにしても、101スカウトはシリーズで唯一の111hpを発揮するモデル。やっぱり乗っていてパワーが違うから、沿岸線の長い橋をスロットルを大きく開けて駆け抜けていくのは抜群に気持ちよかったですね〜!

「どこまでもこの道が続けばいいのに〜と思うくらい、本当に気持ちいい走りを楽しめました!」と指出さん。

6インチライザーと少し広めのハンドルバーの組み合せ。

タッチパネル式の液晶メーターを採用している。

 

従来のクルーザーってゆったり楽しむイメージがあったけど、101スカウトは気持ちが前のめりになるよね。前回試乗した時も思ったけど、クルーザー×スポーツの提案をカタチにしたモデルだからコーナリングも楽しい!

モードは「レイン」「スタンダード」「スポーツ」の3パターン。「スタンダード」でもいいけど、せっかくならやっぱり「スポーツ」でワインディングとか行きたいな。

1250ccのロー&ロングということを忘れるぐらい「スポーツ」モードにすると、さらにスポーティ!一度体験するとクセになる爽快感です!

「軽く曲がれるから、街中でも楽しいですね」と指出さん。

タンクに描かれたインディアンの横顔のロゴマークが素敵!

101スカウトの名前は、1920年代にデビューした初代スカウトの最高速が101マイル(176km/h)だったことに由来するわけで、ネーミングストーリーにも惹かれるものがあるね。

新生スカウトシリーズのなかでも、グラフィックがカッコいいのも大きな魅力。インディアンの横顔のロゴマークと、ブランドカラーの赤でとても存在感のある佇まいですね。

天気がいいとメタリックの輝きがよりキラキラして、遠くから見てもきれいなバイクだなって思うよね。情熱的でエネルギッシュなカラータンクも相まって、撮影の合間にバイク磨くのも楽しかったなぁ。

容量13Lの燃料タンク。

1928年製のスカウトも赤!

ヘッドランプは特徴的なデザインのフルLED。フロントカウルがスポーティな雰囲気を演出。

細かい箇所にもインディアンのロゴがあしらわれている。

 

スカウトシリーズはモデルによって「スタンダード」「リミテッド」「リミテッド+テック」という3グレードを展開しているけれど、101スカウトは最上位グレードの「リミテッド+テック」のみのラインナップ。あらゆる機能を搭載している点もやっぱりいいよね。

キーレスも便利だし、長距離移動には必須のクルーズコントロールも使いやすかったです!

そして表情のあるキャストホイールやしっかりした作りのシートなどのディテールもデザイン性が高いから、ファッションにもこだわりたくなりますね!今回の車両にはレッドステッチがかわいいレザーのETCケースが付属していたけれど、こういう小物を揃えてトータルコーディネイトも楽しそう。メイクもレッドルージュにして…バイクから始まるオシャレもいいな。

バイクに乗る時ってカジュアルになりがちですが、スタイルのある101スカウトならカッコよく乗りたいなって改めて思いました。信号待ちとかでも周囲の視線を感じることも多かったですし、ライダー自身もカッコつけたくなると思います!

グレードによって主要装備が異なる。

ステッチとロゴデザインがあしらわれたシート。

101スカウトのデザインに合わせて、デグナー製のレザーETCケースをセレクト。

「艶やかなカラーリングは都心の雰囲気にもとても似合うと思う!」と筆者(ムラタナオコ)。

2025年4月末まで開催!101 SCOUT STYLE UPGRADE CAMPAIGN

101スカウトは、いまスタイルを更にアップグレードできるアクセサリーキャンペーンを期間限定で開催している。購入を検討している人は、この機会をお見逃しなく!

キャンペーン期間:2025年1月25日~4月30日まで
対象モデル:MY25 101Scout
※本キャンペーンは予告なく終了する場合あり

101スカウトは2カラーの展開

Sunset Red Metallic with Graphics

Ghost White Metallic with Graphics

インディアンモーターサイクル 101 スカウト[2025]主要諸元

・ホイールベース:1562mm
・車重(燃料含まず):240kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ60度V型ツイン1250cc
・最高出力:111HP/82kW
・最大トルク:11.11kgf・m/6300rpm
・燃料タンク容量:13L
・変速機:6速リターン
・ブレーキ:F=φ320mmダブルディスク、R=φ298mmシングルディスク
・タイヤ:F=130/60B19、R=150/80B16
・価格:268万円〜

フットポジションを変更した101スカウトにルーキー女子ライダーが挑む!【インディアン 101 Scout 2025 試乗】ギャラリーへ (28枚)

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