
カワサキモータースを擁する川崎重工は、4月から開催されるEXPO2025にて「未来の公共交通システム」や「新カテゴリーのパーソナルモビリティ」を出品予定だ。その後者について、新たなムービーと画像が先日公開された。
Ninja的デュアルヘッドライトと"またがる”シートがハッキリ写る
川崎重工は開催を控える大阪・関西万博に向けて、出品物を紹介する特設ページを解説。出品テーマである「移動本能」を強調するティザームービーも新たに公開した。人間の進化の過程と「移動」という概念を嚙合わせる壮大なスケールに注目したいムービーながら、そのなかには同時出品されるパーソナルモビリティのコンセプトモデル「concept01」の新たな姿も登場していた。
「Fun to Ride」を大切にした 新カテゴリーのパーソナルモビリティ”とされるコンセプトモデル「concept01」の全容は不明だったが、今回のムービーでは「Ninja H2」を思わせる複雑な面構成のフロントマスクが登場。デュアルヘッドライトが輝く姿も映し出されている。
新たなカットが公開された「Concept 01」とみられるモデル。スポーツバイクにも似たエッジの効いたシルエットを持つようだ。
デュアルヘッドライトを備えていることもハッキリと確認できる。スクリーンなども備えているのだろうか?
フロントマスクはかなり異形。NinjaH2のような多面的フォルムと、車体下部に大型のグリルのようなものを備えている。
さらに特設サイトでは、このconcept01を真上から見たカットも追加されていた。ブラウンのシートがハッキリとわかる新カットからは、バイクと同じ「跨がる」1人乗りのモビリティであることが確認できる。しかしフェンダーのようなパーツを四隅に備えているところをみると、四輪タイプの可能性もあるようだ。
カワサキはかつて、2013年に三輪の可変ポジションバイク「J」を発表している。そのスタイルは登場から10年以上を経た現在もとても未来的。あくまでコンセプトモデルであり、実際の研究や開発が進行している様子はなかった「J」だが、今回、新たに登場する「新パーソナルモビリティ」が多装輪かつ跨るタイプとなれば、「J」の進化した姿に期待してもよいだろう。あるいはスーパースポーツライクなフロントマスクから、Ninja的4輪スポーツをイメージもしてしまう。開催まで1か月となった万博、バイクファンも楽しみにしたい!
特設ページに登場した真上のカット。跨るシートに加え、前後にフェンダーのような発光パーツが装着されている。
2013年に発表された「J」も、またがるタイプの3輪モビリティだった。ポジションは可変式。
「J」は2013年に続き、2017年にも一般公開されており、けして過去のコンセプトというわけでもない。今回その新たな姿を目にできるのだろうか?
移動本能(カワサキ重工ティザームービー)
EXPO2025特設ページ:https://www.khi.co.jp/expo2025/
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