
スーパーカブ及びクロスカブがホイールをキャスト化し、フロントにディスクブレーキを装着したのは2022年のことなのだからもう2年も経つことになる。
パンクしにくい、良く止まれるというその効果は、実はカブに新たな魅力ももたらした。
かつて「スポカブ」という乗り物があった
カブの歴史は古くまた愛好家も多いため、軽率に何かを言おうものなら方々からご指摘を受けそうで怖いが、かつてカブには「スポーツカブ」という、実用性よりもスポーティさを売りにしたホットバージョンがあった。それはフレームからしてカブとは違うプレスバックボーンタイプだったのだから、では果たしてあれを「カブ」と呼んでいいのか問題が出てくるわけだが、まぁ、「カブのエンジンをスポーティに走らせてみても良いじゃないか!」という気持ちは昔からあったのは事実だ。
2022年にキャストホイールになったスーパーカブとクロスカブ。これは別段ハイパワー化しただとか、よりスポーティな味付けにした、といったことは一切ない。エンジンはロングストローク化されたのだから、コンセプトとしてはスポーツよりむしろ快適性や実用性を狙った進化だったとも言えるだろう。キャストホイール化とディスク化もパンク対策やABS搭載の法規に合わせた、という部分も大きいはずだ。ただコレによりカブはずいぶんと「シャキッ!」としたと感じ、乗った経験があるわけでもない「スポカブ」を連想したのだった。
情報提供元 [ バイクの窓口 ]
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