
モトモリーニは戦前からの歴史を持つイタリアのバイクメーカー。経営不振によりバイクの発表は長らく行われてこなかったが、2004年よりブランドが復活。最新スペックのアドベンチャーやスポーツモデルを発表している。そして昨年秋、新たに350ccのミドルネイキッド「3 1/2 SPORT」が発表された。70年代の同社の傑作機をモチーフとしたデザインが特徴だ。
水冷Vツイン350ccに注目 国内でも人気が出そうなオーソドックスデザイン
70年代には魅力的なVツインスポーツを発表し人気を博していたモトモリーニ。今回発表された「3 1/2 SPORT」は、当時発売されていた空冷72度Vツインの同名モデルをオマージュした新型ネイキッドだ。クラシックだがオーソドックスなネイキッドスタイルを持ち、排気量は350cc、60度の水冷Vツインエンジンを搭載しており、32.6HPを発揮する。
3 ½ SPORT(2025:海外)モトモリーニが発表したネオレトロスタイルのネイキッドモデル。
350ccのVツインは現行モデルの中では珍しい。70年代のモトモリーニの同名モデルをモチーフとしている。
3 ½ SPORTが発表されたのはミラノショー2025でのことだ。
装備はもちろん現代的で、フルLEDの灯火類とラウンドタイプのフルカラーTFT液晶メーターを採用。フレームはスチールクレードル、Φ43mmの倒立フォークやプリロードアジャスタブルなモノショックが装備されている。前後ホイールは17インチ、シンプルな装備のため車重は177kgに抑えられている。価格や発売時期は未定だ。
丸型のヘッドライト、フルLED灯火に加え、TFT液晶モニタを備えている。
エンジンは350ccで、排気量までも74年の同名モデルとそろえている。
シート高780mm、車体は177kgと、ミドルネイキッドとしては標準的なサイズ感だ。
オーソドックスな丸目ネイキッドのスタイル、国内メーカーの現行には存在していない普通二輪クラスの水冷Vツインエンジンは、ライバル機が不在なスタンダードなネイキッドスポーツだ。残念ながら2025年現在、モトモリーニの新車は国内に導入されていないため、本機を目にするチャンスはほとんどないかもしれないが、ヨーロッパで人気のストリートファイターやアドベンチャースタイルとは一線を画すシルエットは、日本でこそ人気を集めそうな魅力的なモデルと言えるだろう。
3 1/2 SPORT(2025:海外)
・全長×全幅×全高:2090x800x1150mm
・ホイールベース:1420mm
・シート高:780mm
・車重:177kg
・エンジン:水冷4ストロークV型60度2気筒DOHC 350.3cc
・最高出力:32.6HP/8500rpm
・最大トルク:31Nm(3.4kgm)/6500rpm
・燃料タンク容量:15L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70 17”、R=150/60 17”
・価格:未発表
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今時のバイク全般に言えることだが、シート下から新たにフェンダー伸ばすくらいなら、テールカウルをもっと後ろまで伸ばせばいいのに。なぜこんな無駄な事するんだろ? バイクメーカーはバカなのか?