
今風のフレームにも違和感のない“カタナ”らしい出来栄えに、つい楽しくなるパッケージ。
ハヤブサのトップブリッジ周りを、うまく流用したり……
現行ベースのスズキ・カタナ。ハンス・ムート氏がデザインした初代カタナの系譜から動力系も足周りも全てが近代的に作り変えられた優秀なバイクだ。それは賛否両論を受けるも、現行のデザインはムート流の形状からは若干離れたものとなっていた。
その現代風運動性やメカ的機能を損なわず、かつてのカタナのイメージをさらに違った発想で形状変更を加えて「カタナ フォーエバー」製作を試みたのが横浜「モトドーウェル」のCEO、菅野博菜氏であった。
菅野氏と初めてお会いしたのは意外なことにバイク関係ではなく、同氏が長年楽しんでいるラジコンカーのイベント会場であった。筆者もまた、「モーサイ」関連の編集部と社屋を同じくするラジコン媒体の撮影も長年行っており、ラジコンの編集部からは菅野姐さんという愛称を伝え聞いていたし、その後はXのほうでのつながりもあった。
実際にお会いしてみると、実行力があり根性の据わった人だなという印象を受けた。
さて、そんな菅野氏、元々はラジコンと同様にモトクロスなどオフロードが大好きだったという。怪我をしても少々の骨折では仕事を休まないというから筋金入りのバイク乗りなのだろう。ご本人の数多い経験と考え方に基づいたポジション形成が、この「カタナ フォーエバー」に反映されているのが撮影を進めるにつれてよく理解できた。
情報提供元 [ モーサイ powered by Motorcyclist ]
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これ見たらわかると思うけど、今時の異様に短いテールカウルのバイクがいかにカッコ悪いかがわかる。