1967年に最初のモデルが発売されたモト・グッツィの「V7」は、2008年に復活して以来モト・グッツィの伝統を受け継いだネオクラシックモデルとして独自の進化を重ね、2021年に850ccエンジンを始めとして各部に大幅なアップデートが行われた。そして、EURO5+に対応したエンジンを搭載する、「V7」シリーズ3種の2025年モデルの日本導入が発表された。

伝統のスタイルに最新技術を投入

新型「V7」シリーズには、3タイプがラインナップされる。最もシンプルで6本スポークタイプのキャストホイールを装備し、各部をマットブラック仕上げとした「V7 STONE」。各部にクロームメッキ仕上げのパーツをあしらい、切削加工仕上げのシリンダーヘッドの冷却フィンや、タックロール調にデザインされたブラックのシート、スポークホイールなどを装備し、オリジナルの「V7」に最も近い「V7 Special」。そして、倒立フォークとブレンボ製モノブロックラジアルマウントキャリパー+320mm径ディスクのフロントブレーキをダブルで装備し、アルミ製ヘッドライトブラケットやサイドパネルのアルミインサートなどの専用装備を持つ「V7 Sport」だ。

2025年モデルの「V7」シリーズは、伝統の縦置き空冷VツインエンジンをEURO5+規制に対応させ、新たに採用したマルチマップ ライド・バイ・ワイヤ スロットル コントロールにより、ライディングモード、クルーズ コントロール、ABS、トラクション コントロールを含む電子制御パッケージを充実。エンジンのボア×ストロークは従来と同じ84×77mmの853ccで、最高出力は65 hp/6800rpmから67.3hp/6900rpmへと4% 増加。さらに、最大トルクが73N・m/5000rpm から79N・m/4400rpmに増加し、3500rpmで最大トルクの95%を発生する。

ライディングモードは「ROAD」と「RAIN」が各モデルに標準装備される。今回ラインナップに加わった、「V7 SPORT」 はライディングモードに「SPORT」が追加され、6軸慣性プラットフォーム(IMU)の採用などでよりスポーティなキャラクターが強められている。

デザインは従来モデルから大きく外れることはないが、イーグルのデザインが浮かび上がるDRL付きフルLEDヘッドライトと丸形LCD一眼メーターを装備。メーターにはライディングモードや、クルーズコントロールの速度設定などの表示機能が追加され、使い勝手を考慮した新しいハンドルスイッチにより操作することが可能だ。

価格は「V7 STONE」が145万2000円、「V7 Special」が151万8000円、「V7 Sport」が159万5000円となり、2 月26日より全国のモト・グッツィ正規販売店にて受注を開始し、8月より順次デリバリーが開始されるとのことだ。

V7 STONE/V7 Special/V7 Sport主要諸元(2025)

・シート高:780mm

・車両重量(燃料90%搭載時):218/223/220kg

・エンジン:空冷4ストローク0HV2バルブV型2気筒853cc

・最高出力:49.5kW(67.3PS)/6900rpm

・最大トルク:79N・m(8.05kgm)/4400rpm
・変速機:6段リターン

・燃料タンク容量:21L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=100/90-18、R=150/70-17
・価格:145万2000円/151万8000円/159万5000円(税込)

倒立フォークを備えた「V7 Sport」をラインナップに加え、2025年型モト・グッツィ「V7」シリーズは145万2000円から (16枚)

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