ヤマハのスポーツヘリテージモデル「XSR900」をベースに、1980年代の世界グランプリ・ファクトリーマシン「YZR500」をモチーフとしている「XSR900 GP」。往年のスタイリングイメージと最新の走行性能を両立し、昨年5月の発売以来、人気のモデルとなっている。
最新の電子制御を多数搭載
「ヤマハレースヒストリーの体現者」をコンセプトとしたXSR900 GPは、アッパーカウルに丸パイプのステーを採用し、TFTメーターはアナログ風タコメーターを表示し、セパレートハンドルを装備するなど、ライディングポジションも当時の雰囲気にまとめられている。しかし、セパレートハンドルに合わせてステップ位置を変更し、シートも新作することで過度な前傾姿勢にならず、街乗りやツーリングでの快適性も考慮したライディングポジションになっている。
エンジンは燃焼室で生み出される燃焼トルクを効率よく引き出す「クロスプレーン・コンセプト」で設計された直列3気筒888ccを搭載。「CP3」とも呼ばれるこのエンジンには「YRC=Yamaha Ride Control」が装備され、SPORT/STREET/RAINの3モードと、ライダーの好みに調整できるCUSTOM(2モード設定可能)の計5モードにエンジン特性を変更できる。
このYRCは車体姿勢と加速度を瞬時に検知する「IMU」と連動し、バンク角を反映したTCS(トラクションコントロール)、旋回性をサポートするSCS(スライドコントロールシステム)、前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するLIF(リフトコントロールシステム)、バンク中の横滑りを検知してブレーキ圧力を制御するBC(ブレーキコントロール)と、マシン挙動をきめ細かく制御するのが特徴だ。
前後サスは専用開発のKYBフルアジャスタブル。加減速中のシフトアップ/シフトダウンに対応したQSS(クイックシフトシステム)、3速以上・約40km/h~での走行時にセットできるクルーズコントロールシステム、スマホとの連携機能など、街乗りやツーリングでの快適性に貢献する最新機能を満載している。
往年のファクトリーマシンをイメージした「シルキーホワイト」。落ち着いたカラーリングの「パステルダークグレー」の2色展開。
XSR900 GPの足着き性をチェック
余裕のトルクで街乗りもクルージングも楽しい!
XSR900 GPはファクトリーマシンをモチーフとしているので、ライディングポジションは深い前傾姿勢になるのだろうと思っていた。だが実際は、セパレートハンドルのグリップ位置は高めに設定されて上半身はそれほど深い前傾姿勢にならず、自然とフロントに荷重がかるポジションとなっていた。
アシスト&スリッパークラッチの恩恵でクラッチレバー操作も軽く行なえ、トルクもアイドリング付近から立ち上がるので発進も安心かつスムーズ。走り出せば、クイックシフトシステムのおかげでクラッチレバーを操作しなくてもシフトチェンジができる。YRCの走行モードは、SPORT/STREET/RAINでエンジンのレスポンス、トルクの立ち上がりかたが変わり、乗り味の変化を体感できる。ただ、どのモードでもトルクはアイドリング付近から厚いので、低速域での扱いやすさは変わらない。モードの違いが分かるのはアイドリングから少しスロットルを開けていった辺りとなる。低回転からレスポンスよくスポーティに走りたいならSPORT、後輪のスライドを防ぎ、路面を確実にグリップして走るならRAIN、尖った部分がなく888ccのトルクとパワーをコントロールしやすく幅広い路面で扱いやすいSTREETといった感じで、個人的にはSTREETがマシン挙動を予測しやすく、マシンコントロールする楽しさをいちばん感じられた。
前後サスはしっとりとストロークし、姿勢をフラットに保ってスムーズな乗り心地を提供してくれる。荒れた路面では身体に衝撃が伝わってくることもあるが、カドはなく、サスとフレームにしなやかさが感じられる。ハンドリングは前輪の接地感が適度な重さとして感じられ、シャープすぎない操舵性で右左折時やワインディングでも操作しやすい。
XSR900 GPは往年のファクトリーマシンを再現したスタイリングとなっているが、エンジンと車体には最新の電子制御が多数搭載され、幅広いライダー層が扱いやすさを感じられる乗り味となっている。街中での軽快さ、ワインディングでの爽快な走り、高速道路でのクルージングも快適で、オールラウンドで楽しめるマシンだ。走行性能的にはロングツーリングもこなせるが、キャンプツーリングなど荷物の積載性に関しては工夫が必要となるだろう。そこでXSR900 GPでのツーリングをより楽しむためのカスタムアイテムを厳選して紹介していこう。
積載性や走破性を高めて、ツーリングがさらに楽しくなるカスタムパーツ
スタイリングを損なわず積載力を高める
積載性向上でキャンプツーリングも楽しめる
Y’S GEARソフトサイドバッグステー。Y’S GEARソフトサイドバッグを装着するためのステー。価格2万5850円。
全周360°で加熱し、寒い日の快適性を高める
Y’S GEARグリップウォーマー。全周360°で加熱し、ハンドル左のジョイスティックで、メーターに表示される10段階で温度調整が可能。価格2万2000円。
ワンランク上の乗り心地を実現する
操作性を向上し、ライディングに集中できる
コントロール性を向上し、安心感も高まるステップ
きめ細かくセッティングできるリヤショック
ハンドリングの正確性を向上する
耐久性と消音性を向上するサイレンサー
この記事にいいねする
-
NITRON
リアサスペンションモノショック RACE (PRO) シリーズ
¥253,477(税込)
-
KOOD
フロントアクスルシャフト
¥50,079(税込)
-
OVER
SESMIC-IV 3-1 フルエキゾーストマフラー
¥169,505(税込)
-
BABYFACE
パフォーマンスステップキット
¥58,800(税込)
-
SW-MOTECH
PROマイクロタンクバッグ
¥21,100(税込)
-
Y’S GEAR(YAMAHA)
ソフトサイドバッグステー
¥24,098(税込)
-
Y’S GEAR(YAMAHA)
ソフトサイドバッグ
¥44,900(税込)
-
Y’S GEAR(YAMAHA)
グリップウォーマー
¥20,680(税込)
-
Y’S GEAR(YAMAHA)
アルミパフォーマンスダンパー
¥46,201(税込)
-
ACTIVE
STFクラッチレバー(ワイヤー)
¥10,769(税込)
-
ACTIVE
STFブレーキレバー
¥13,580(税込)
-
SW-MOTECH
PROタンクリング
¥5,459(税込)
















































