ヤングマシン連動企画ハヤブサ試乗レビュー:特集Vol.55 - ウェビック バイク選び

SS直系の高機能エンジン

'99年に175馬力のエンジンを積んでデビュー。メガツアラーの火付け役となった隼は、300km/hオーバーの最高速を叩き出すことで日本だけでなく海外でも高い評価を獲得。今回は国内モデルの隼を余す事無くインプレッション。

国内仕様でもフルパワー197馬力の加速は健在だ

昨年、モデル史上初となるハヤブサの国内仕様が登場した。しかし、従来のように日本の諸事情に合わせて牙が抜かれたものではない。輸出仕様と異なるのは、ETCが標準装備され、180km/hの速度リミッターが搭載されていることくらいで、他は殆ど同一のパッケージ。勿論、最高出力はフルパワーの197馬力だ。

発表当時に早速テストコースで試してみたが、リミッターの効き具合は良く作り込まれている。作動ポイントはまだまだパワーが乗りスピードの伸びるところだが、アクセル全開フル加速のまま突入しても滑らかに制御が入るので、ショックは殆ど感じられない。リミッターの制御が入るギリギリをアクセルワークでコントロールしようとすると多少のギクシャク感があるものの、不安を覚える程ではなかった。

結局はスピードリミッターが付いているじゃないかと思われるかもしれないが、かつての馬力を2/3程度に抑えられ、フルパワー仕様とは似て非なるものであった国内仕様とはワケが違う。発進加速時から圧倒的なトルクに押し出され、アクセルを開け続ければ信じられないほどにスピードが乗っていく。「タコメーターの針と同じくらい鋭く、スピードメーターの針が回り続ける」と表現される加速感こそがハヤブサの醍醐味であり、それが損なわれること無く堪能できるのだから、国内仕様でも全く申し分がない。それに車両価格は約10万円も安いと来ているのだから、むしろ国内仕様のメリットの方が大きいだろう。

公道では一般的に考えて、ハヤブサの本領である300km/hオーバーの領域に迫る機会などゼロと思っていい。クローズドコースでならまだしもであるが、実際に経験する人などごく僅かだろう。正直なところ我々プロライダーでさえ、メガスポーツの最高速テストは5年に一度くらいにしておいて欲しいと思うほど、非現実的な領域でもあるのだ。

そんなハヤブサの魅力は、その領域に到達出来るポテンシャルを持ちつつも、誰もがその片鱗を味わえるほどに扱いやすい素性にある。足付きが良く、さほどキツくない前傾姿勢のポジションは市街地でも楽に流せる上、Uターンも楽々こなせる。ハンドリングは素直で、長距離高速走行からワインディングとステージを選ばない。最強にて従順、相反する二面性を高度に併せ持つからこそ、ワールドワイドな人気を持ち、且つそれが今なお衰えないのだろう。

一つだけ注文をつけるとしたら、トラクションコントロールも装備して欲しい。モデルチェンジ後、モード切替スイッチやABSを搭載するようになったが、溢れ出る最強クラスのパワーはやはり手強い。この電脳化の時代だからこそ、是非搭載して頂きたいアイテムである。

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デビューしてから17年。" ベスト"だから変わらぬスタイル。

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細かい変更は重ねてきているが、大まかなスタイリングは変わらず。のイメージを崩さないことで長年愛され続けている。現行は青×白、赤×白、灰×黒の3 色。

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時速300km/hを達成したカウル形状は空力特性に特化した物。ウインカー形状もラムエアの効率アップに貢献している。

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国内モデルのシートカウルにはETCがを標準装備。二輪車では国内初の標準装備。

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手元にモード切替(S‐DMS)のスイッチを装備。エンジン制御マップをパワフルなものからマイルドなものまで3段階で切り替え可能。

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コンパクトな造りながらも197psを発揮する1340㏄エンジン。デビュー時にGSX-R750系の設計思想を継承した。ツアラーらしいスムーズな回転トルクと、扱いやすくメリハリのあるパワーをうまく両立した。

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最新モデルでは、Fフォークにチタンコートを施した。フレームは軽量高剛性なアルミツインスパーフレームを採用。

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重量軽減のためコンパクトなφ310㎜のローター。また現行モデルからABSを搭載し、ブレンボ製のキャリパーに変更。

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リヤビューは現代風に大きく変更された。ウインカーとLEDテールの視認性が良く、リヤフェンダーまでもが空力を考慮している。

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リヤブレーキキャリパーは'08以降対向2ポットからシングルポットに変更。足まわりの軽量に力を入れた。

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300kmスケールのメーターを採用。国内モデルのメーターでは標準装備のETCの作動ランプが表示される。真ん中にはギヤポジションを表示し、S-DMSマップのインジケーターも真ん中に表示される。スピードとタコの横には燃料計と水温計のアナログメーターを搭載。

セパハンにもかかわらずツアラーのライポジに近い。適度なハンドル絞り角でコンパクトに感じるポジションを実現。足着き性も良く大変なのは重さだけだ。ストップ&ゴーを繰り返す街乗りも苦にならず、まさにツアラーバイクのライポジだ。

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グラフィックを変更した'15海外モデルも登場。(画像をクリックすると各色の全体画像を見られます)

ウェビックユーザーが注目するバイクBEST10

回答数は547人。「もっとも注目しているバイク」をテーマに、 今どんなバイクが人気があるかをカウントダウン!!

1位 KAWASAKI Ninja H2/R 6位 YAMAHA VMAX
2位 YAMAHA YZF-R1/M 7位 SUZUKI GSX1300R 隼
3位 YAMAHA MT-09 8位 YAMAHA MT-09 TRACER
4位 YAMAHA YZF-R25 9位 KAWASAKI ZX-14R
5位 YAMAHA MT-07 10位 HONDA VFR800X
10位 KAWASAKI ZRX1200ダエグ

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