
スポーツライディングからツーリングまでこなせそう!
以前から気になっていた、スクランブラー風スポーツバイクであるファンティック社のキャバレロシリーズ。そのキャバレロ500と700について試乗機会をいただいたので、今回はまず700について述べてみたい。両モデルの雰囲気は一見似ているものの、ガソリンタンクを含めた外装はそれぞれに個性があり、実際にはかなり違った車両となっている。
日本のヤマハ製エンジン、MT-07系の動力を基本としながらもMT-07と違った味付けが施された700は、大柄ながらも足着きは500より少し着きやすく、サイドカバーの張り出しの少ない=ややスリムなデザインになっている。
車格は500よりもやや大柄であるし、ダートを走らせてみると重さを感じるのは否めない。とはいえ、大型のアドベンチャータイプのオフローダーほど足着き性が悪かったり、かさばる感じがあったりするわけではない。そのため精神的なプレッシャーは小さく、アドベンチャーモデルに慣れたライダーであればカウンターを切ったりリヤを積極的に流すことに抵抗感は少ないと思われる。走行モードをオフロードにすると、よりそうしたアクションはライダーの意図通りに伝わりやすい。
一方、舗装路であってもハンドリングはスクランブラーらしく軽快で、軽い体重移動で素直にステアリングが切れ込み、狙いたいラインに載せることも容易だ。ひと昔前のスーパーモタードなどのように切れ込み過ぎるような気配は少しもない。
アップライトなポジションによる見通しの良い視界と上記のハンドリング特性、そして足着きの面から、スポーツライディングと共に中距離以上のツーリングユースにも見た目以上に適性を持っているようだ。
情報提供元 [ モーサイ powered by Motorcyclist ]
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