イギリスのランゲンモーターサイクルズから、ターボチャージャーを搭載したネイキッドスポーツ「Langen Turbo(ランゲンターボ)」が発表された。なんと最高出力304PSを発揮する「世界最速の量産バイク」を目標としているこのマシン、市販化に向けて開発が進んでいる。

185kgのボディで304PSを発揮!? 今年春には走行テストも

2018年にクリストファー・ラットクリフ氏によってイギリス・マンチェスターに設立されたランゲンはマクラーレンなどのスポーツカー開発にも関わる、高度な技術力で注目されている新鋭メーカーだ。2022年には250cc2サイクルVツインエンジンを搭載したライトウエイトスポーツを新発売、EURO5に適合し公道を走れる2サイクルモデルはほとんど無二の存在として話題を呼んだ。

そんなランゲンが現在開発を進めていると発表したのが、ターボチャージャーを搭載したビッグネイキッド「ランゲンターボ」。ベースとなっているのは1190ccVツインエンジンを搭載するネイキッドモデル「ライトスピード」で、187PSの最高出力と185kgの軽量なボディ、独特な未来的デザインで個性を発揮するマシンだ。

このライトスピードをベースに、「世界最速の量産バイク」を狙ってターボチャージャーを搭載、「ターボラグ」を解消するべく、カスタムECUと物理制御システムを新開発。ターボのパワー供給をブローオフバルブ制御とともに正確に制御し、ライドバイワイヤによって厳密な回転数とブーストコントロールを行うという。
詳細な仕様はまだ決まっていないものの、この新開発ターボシステムの初期テストでは250HPを記録し、更にフルパワーモードでは300HP(304PS)以上の出力を発揮した。最初の試作バイクは2025年第4四半期に走行テストを行う予定だ。

ちなみに現在の「世界最速の量産バイク」は、2016年にトルコにて400km/h超を達成したカワサキ「H2R」だと言われている。H2Rはスーパーチャージャーを搭載、310PS/14000rpmのパワーで、「ランゲンターボ」よりも高出力だが、215kgと車重は重い。パワーウエイトレシオで勝負するランゲンターボが記録を塗り替えるのか? 続報に期待したい。

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