3月に発売されるレブル250 Eクラッチのセールスが絶好調だ。購入者のほとんどがマニュアルクラッチのSTDよりもEクラッチ仕様を選び、今から予約した場合、手に入るのは10月になるという!

8か月待ち! 「今からの注文で手にはいるのは10月」とホンダ販売店

7年連続でクラスのベストセラーを記録しているレブル250。2025年型では、従来のマニュアルクラッチ仕様に加えて「Eクラッチ」仕様が近々登場するが、早くも大人気を博している。

ホンダEクラッチは革新的なメカで、レバーを使わなくても発進~半クラッチ~停止が電子制御され、エンストもしない。ただしギヤ変更は足元のペダルで行う必要がある。その一方でクラッチレバーを操作すると瞬時にマニュアル操作に移行。ラクチンに走ることも、スポーティな走りも可能だ(詳細は後述)。

レブル250Eクラッチは、Eクラッチ搭載車の第2弾。マニュアルの標準仕様は1月30日に発売済みで、Eクラッチ仕様は3月13日に発売される。2025年型は全車共通でハンドル形状を見直してポジションを最適化。シート内部の素材を変更し、快適性を向上した。

ホンダの販売店に話を訊いてみると「マニュアルのSTDより人気で、うちの店では8~9割のお客さんがEクラッチを選んでいる」という。「価格差もあまりないのでEクラッチを買わない理由がないという状況」と話す。

そのため「今からの注文でEクラッチは10月、STDは6月に入庫する」とのこと。Eクラッチは約8か月待ちとなるのだ。


ユーザーは意外と年齢層高め、1週間での受注は5000台規模!

購入者層は「意外と高年齢層が多い」という。レブル250と言えば、そもそも若者にウケているバイクだ。過去に販売店から同様の話を何度も伺っているし、2021年にホンダモーターサイクルジャパンに取材した際は、20代に最も売れており、30代、40代、50代と続き、右肩下がりの年齢構成とのことだった。

Eクラッチ仕様も同様に免許取り立ての若いビギナーが中心かと思いきや、クラッチを操作せずイージーに走り、時にはマニュアルも選びたいオジサマに支持されているのかもしれない。

なお、Eクラッチを初採用したCBR650RとCB650Rの場合も9割程度をEクラッチが占めているという。

ホンダによると、シリーズ合計の年間販売計画台数は1万台。Eクラッチ仕様の計画台数は未発表ながら、「2025モデルの受注は1週間で5000台規模」(ホンダ販売店)なので、すぐに到達してしまいそうだ。

今後、レブル250Eクラッチの販売がどこまで伸びるかは不明だが、シリーズ合計で前年の販売台数を上回る可能性が高い。レブル250の2024年における販売台数は9015台(『二輪車新聞』調べの推計台数)で、前年から約3700台から減少。これが再び増加に転じるかもしれない。レブル250は、2017年4月のデビューから今年で9年目。ここでさらに販売台数が伸びれば、驚異的だ。

2025年型レブル500にはEクラッチ仕様の設定ナシ

ちなみに兄貴分のレブル500も2025年モデルが2月6日に発表されたが、こちらにEクラッチ仕様は用意されていない。

新型レブル500も250と同様にハンドル形状を見直し、シート内部の素材を変更。レブル250と同じく、純正アクセサリーとして、ETC車載器やグリップヒーターを追加設定している。

レブル500は、レブル250と共通のコンパクトな車体に471cc並列2気筒を搭載。249cc単気筒で26PSを発生するレブル250に対し、46psを発生する。


[解説 ホンダEクラッチ] 瞬時にクラッチレスとマニュアルを切り替えられる

ホンダが世界初開発したEクラッチは、クラッチレバーを「使う/使わない」を自由に選べるシステム。クラッチを電子制御するため、発進から停止するまでレバーを握らなくて済み、自動で半クラッチも行うのでエンストはしない。まるでオートマのようだが、シフトペダルでギヤチェンジする必要がある。

一方でクラッチレバーを操作すれば、手動によるクラッチコントロールが可能に。この状態は全くマニュアルクラッチと同じ操作感覚で、1~5秒でクラッチレスのモードに自動復帰する。

渋滞などで頻繁にストップ&ゴーを繰り返す場面ではレバー操作が要らなたいめ、左手が疲れない。また、フルブレーキングや極低速時にエンストして立ちゴケするパターンも多いが、Eクラッチはエンストしないため、安全性が増すメリットもある。

それでいてマニュアルクラッチの楽しさを損なっていない。ビギナーにはもちろん、ベテランも満足できるシステムと言えるだろう。

Eクラッチは、ホンダ車に採用されてきたDCTより軽量コンパクトで、システム重量はわずか2~3kg。レブル250の場合、Eクラッチ仕様はSTDから+3kgの174kgに過ぎない。機構がシンプルなため、既存のモデルに後付けできるのもポイント。ホンダはFUNモデルに随時搭載を拡大していく計画だ。

今後、専用設計によってさらに小型化できる可能性もある。Eクラッチの開発担当者によると、IMU(慣性センサー)などの電子デバイスを多数搭載する1000ccスーパースポーツでは、電脳と協調することで、より性能を高められるというから楽しみだ。


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コメント一覧
  1. あま より:

    MT車はクラッチ操作が楽しいのに。

    クラッチ操作が面倒くさいならフォルツァ買えばいいのに。

  2. 匿名 より:

    Eクラッチのシステムが理解できてないのに批判スレは笑えるw
    シフトチェンジ以外はDCTと変わらないうえに、いつでもクラッチを握ればMT車になる事が分からない人が未だに居るなんて・・・・
    フォルツァがMT操作もできる様になったと言った方理解しやすいかな?w

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