
Vストローム・シリーズの末っ子 250SXを実走検証──中編
Vストローム250SXの特徴を把握したところでいよいよ実走検証だ。例年に比べて暖かい日が続いているとはいえ山間部は雪や凍結している地域があるので、それらの地域は避けたいところ。そこで、海沿いながら紅葉や山間の景色が楽しめる地域ということで、静岡市内からそれほど遠くはない静岡市の中山間地域=奥静岡エリア(通称オクシズ)に行くことにした。静岡市までは東京から約170km、一般道から山道、高速道路まで満遍なく走行できるので、走行フィーリングや燃費を確認するにはうってつけだ。
出発当日、あれやこれやと荷物の積載方法に苦労しながらも何とか積載完了。ジクサー150と同様、今回も夜に出発して現地近く(静岡県沼津市)に前泊することにした。渋滞中の走行が多かったためか44kmほどしか走っていないのにフューエルメーターが1つ減っていた。平均燃費は27.7km/Lと表示されており、スペック上の燃費よりかなり悪い。数値が上昇することを祈ってアームズマガジン編集部を出発した。
都道317号線環状六号線(通称山手通り)を経て国道246号線に入り、首都高速3号線渋谷線池尻入口から首都高を通って東名高速道路に進む。スムーズな車の流れを利用してスロットルを開けると、6速7000回転で時速100kmに到達。ジェベル250XCやVストローム250に比べてレスポンスが良く、追い越しも楽にできる。車体はバタつくことなくホイールベースが長いことも相まって高速走行時の安定感は申し分ない。これなら長距離走行も楽そうだ。思っていたよりも車体の軽さがレスポンスの良さに好影響を及ぼしているようだ。途中激しい事故渋滞があったものの、予定通りにホテルに到着。ここまで合計約165km走行し、フューエルメーターは3つ減り、平均燃費は34.9km/Lとなった。沼津市から1日目の宿泊地まで150kmほどあるので、途中で給油しなくてはならない感じだ。
■試乗・文・撮影:毛野ブースカ ■協力:スズキ https://www1.suzuki.co.jp/motor/情報提供元 [ WEB Mr.Bike ]
この記事にいいねする