
重量級の2気筒アドベンチャーながら、ハードエンデューロ優勝やフリースタイルモトクロスへの挑戦など、あらゆるハードシチュエーションで活躍しているヤマハ・テネレ700。このマシンが今度はドイツ連邦軍に、軍用バイクとして正式採用された!
BMW・F850GSに代わって新採用! タフな万能性が高評価
Ténéré700(テネレ700)は、MT-07やXSR700などと共通する689cc「CP2」並列2気筒エンジンを搭載したビッグアドベンチャーだ。大排気量のアドベンチャーバイクは、その重量や車格からツアラー的性格のモデルも多いが、テネレはその中でもオフロード走破性を非常に重視したキャラクター。これまでも海外では、ハードエンデューロレースに参戦し優勝、フリースタイルモトクロスでバックフリップを達成するなど、アドベンチャーバイクにあるまじき万能の活躍をみせている。
そんなテネレ700が、今度は軍用バイクとして正式採用された。テネレを選んだのは欧州のドイツ連邦軍。これまではBMW・F850GSを偵察オートバイとして調達していたが、テネレ700はこれに対して軽量で、かつパワフルな運動性能を発揮できるとして、ハードユースの限界とも言える軍用として選ばれたのだ。
ドイツ軍が新採用したテネレ700。諸元は一般むけモデルとほぼ同じで、白バイ仕様を踏襲しているようだ。
ドイツ軍のWEBサイトで公開されているテネレ700は、フレームやエンジンは純正と思しき状態ながら、マットなダークグリーンにペイントされた外装が特徴的だ。車体サイドにはハードケース、タンク上にはタンクバッグが装着され、ブルーのサイレンが増設されている。諸元は最高出力74HP、重量208kgと、欧州モデルの純正と変わらない。
この仕様から、現在公開されているテネレは「偵察用」ではなく、基地をパトロールするミリタリーポリスの車両として採用されているモデルのようだ。警察用としては既に、ドイツ警察がテネレ700、トレーサー9を白バイとして採用済で、その実績もかわれての調達だろう。
サイドケースやサイレン、タンクバッグを備え、マットグリーンにペイントされているドイツ軍テネレ。
ドイツではKradsと呼ばれる軍用バイク。比較的軽い重量と高い整備製が評価されている。
世界各国の軍隊では、これまでも軽快で走破力のあるオフロードバイクは偵察用、パトロール用として広く用いられてきたが、高い信頼性と運動性能が必須要件だ。テネレ700がこれまでに示してきたオフロードでの実用性をみるに、偵察用としてより重装備へ進化する可能性も高い。その更なる活躍に期待だ。
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✕ 正式採用
◯ 制式採用
何回も間違えているので、
単なる誤変換でなく、
分っていないのだろう。
KLXは150kgの装備重量に対して非力なので400cc位に上げてくれと街のバイク屋で新車点検の際たまたま居合わせたカワサキの担当者に伝えたが、やっぱりこのくらいのパワーは必要ですよね。
いや、あのガードが要らないのか。
誤字・脱字を指摘するしょうもない人がいますね。褒めてほしいのですか?
正式採用で間違ってないけどね。
「正式採用」は組織が正規な手続きを以って採用すること。
「制式採用」は組織が物品などを採用した時に制式な名称(つまりその組織で使われる専門の名前)を与える事(自衛隊のKLX250なら「オートバイ(偵察用)」)であって、ドイツ軍のテネレ700の場合はテネレ700を正式採用したが特に専用の名称を与えているわけではないから制式採用ではない。
実はKLX250系は現行生産モデルなので当分大丈夫です。
US仕様でKLX300、オーストラリア仕様ではKLX250があります。
自衛隊仕様は排ガスやら加速騒音やらの規制は関係ないと思われ。
軍事関係の記事を書くに当たって「制式採用」の漢字は絶対に間違ってはいけないところ。「制式」の重い意味を分っていないと「正式」と平気で間違う。
軍事に無関心の読者は「仮採用から正式採用になったのだな」と間違った理解をする。それに対する警鐘を含め、単なる誤変換の指摘では無く、意味のある指摘をした。
整備するのに椅子に座ってるのが目から鱗です。もう、何がなんでもしゃがんだり床に這いつくばって仕事する時代ではない。