
BMW株式会社は2025年モデルの新型「S1000RR」国内導入を発表した。ウィングレットやスロットルの進化によって高速度域での運動性能をさらに高めた仕様だ。
モデルはレース仕様、スタンダード、Mスポーツの3種類。いずれも2025年2月5日(水)より販売受付を開始、価格はカラーによって異なり、268万8000円から354万2000円の設定となる。
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エアロダイナミクスを大幅アップデート ブレーキ冷却ダクトも新採用
欧州で先行発表されていた新型S1000RRは、基本設計は従来モデルを踏襲し、210PSのハイパワーを発揮するリッタースポーツ。車重のみSTDが1kg増の198kg、Mスポーツは193.5kgとなっている。
主なアップデートはエアロダイナミクスの最適化のために改良された、新しい大型のウィングレットと新設計のサイドパネル、フェンダーといった外装類だが、「Mショートストロークスロットル」の搭載により"RR”としての性能を大幅に向上した。
S1000RR(2025)ウィングレットでイメージを大きく変えた新型S1000RRがついに日本上陸を果たした。
外見でハッキリとわかる改良点であるウィングレットは、高速走行時に強いダウンフォースを生み出すことによって車体の操縦性を安定させる。300km/h時には23.1kgもの負荷を車体前部に荷重でき、コーナリング時のバンクや加速時のウィリー傾向を減少させることが可能で、サーキット走行時のタイムアップも期待できる。またフロントフェンダー、フロントブレーキディスク周辺に新たに備える冷却ダクトによって、フォークやキャリパーを効率的に冷やすことも可能となった。
さらに「Mショートストロークスロットル」は、72度から58度に変更されたハイスロットルによって、スロットルを握りなおす手間を省き、ハンドリングの自由度も引き上げる。これらのアップデートによって、サーキットでの走行性能は従来から大きく高まったといえるだろう。
最も大きな変化であるウィングレット。高速域での車体安定性を高め、ラップタイムを向上させる。
装備面ではショートストロークスロットルが新採用され、少ない開度でスロットルを使用可能となった。
ラインナップはレース仕様、スタンダード、Mスポーツの3種類で、レース仕様は受注生産限定、カラーは「ブラックストームメタリック(鍛造ホイール)」のみ。価格は274万5000円だ。スタンダードモデルは2色が揃い、それぞれホイールを鋳造製、鍛造製から選択できる。「ブラックストームメタリック(鋳造ホイール)」が268万8000円、鍛造ホイール仕様は288万8000円。「ブルーストーン・メタリック(鋳造ホイール)」は274万円、鍛造ホイール仕様は294万円だ。
また、レースイメージを背負うMスポーツは「ライト・ホワイト/Mモータースポーツ」1色で、こちらは鍛造ホイール仕様が303万5000円、カーボンホイール仕様が354万2000円となる。
S 1000 RR(2025)
発売日:2025年2月5日(水)
価格:268万8000円~354万2000円
ブラックストーム・メタリック【新色】
ブルーストーン・メタリック【新色】
ライト・ホワイト/Mモータースポーツ【新色】
S 1000 RR(2025)ライト・ホワイト/Mモータースポーツ
S 1000 RR(2025)主要諸元
・全長×全幅×全高:2075×740×1205mm
・ホイールベース:1445mm
・シート高:810mm
・車重:198kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ999cc
・最高出力:154 kW (210 PS) / 13,750rpm
・最大トルク:113 Nm / 11,000rpm
・燃料タンク容量:16.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17 R=190/55ZR17
・価格:268万8000円~354万2000円
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