
オフロードバイクのイメージが強いファンティック・モーターだが、2024年のEICMAで2台のロードスポーツモデルを発表している。1台はフルカウルのスーパースポーツ「イモラ」、もう1台はネイキッドスポーツの「ステルス」である。大きな注目を浴びたこの2台だが、この内「ステルス」が日本に導入されることが発表された。
125ccのネイキッド「ステルス125」から導入
2023年のEICMAでプロトタイプが発表され、2024年では量産仕様をデビューさせたステルスは、125ccと500ccの2本立てとなることが発表されている。今回日本に導入されるのは125cc版の「ステルス125」で、はミナレリ製の4ストローク125㏄エンジンが搭載される。可変バルブタイミング機構を備え、最高出力11kW/10250rpmを発揮するこのエンジンは、EURO-5+に適合。MotoGPのMOTO-2クラスへの参戦で培われた経験を生かしたエキゾーストなど、魅力あふれる装備でストリートモデルへと最適化されている。
ストリートファイタースタイルのステルスは、コンパクトながらアグレッシブなデザインでスポーツマインドを掻き立てる。
印象的なフロントマスクと、スーパースポーツ由来のシートやタンクを組み合わせたストリートファイタースタイルを採用。
アップタイプのマフラーや、シングルシート風デザインのシートカウルなどを採用。
エンジンはミナレリ製4サイクル125㏄で、最高出力11kW/10250rpmを発揮。ユーロ5+に対応しつつ、十分なパワーと高燃費を実現している。
フレームはクロモリパイプを組み合わせたトラスタイプのメインフレームに、アルミ削り出しのフレームプレート(スイングアームピボット&ステッププレート)を組み合わせている。エアボックスを前に、燃料タンクを中央に配置することでマスを集中化させ、振り回して楽しいファンティックらしい操る喜びにあふれる車体にまとめられている。
サスペンションは前後プリロード調整機構付きで、スイングアームはアルミ製となる。また、ブレーキは前後ディスクブレーキとされ、コーナリングABSシステムを備える。また、トラクションコントロールシステムもオプションで追加することが可能となっている。
その他、フルLED化された灯火類やBluetoothユニット付きの5インチTFTディスプレイメーターなど、最新の装備とデザインを備えたこの「ステルス125」は、税込価格88万円で早ければ3月頃に日本に導入される予定だ。
基本的に同じ車体に500ccのエンジンを積む「ステルス500」。こちらの導入にも期待したい。
ステルス125主要諸元(2025)
・全長:1996mm
・ホイールベース:1355mm
・シート高:810mm
・車両重量:129kg
・エンジン:水冷4ストロークSOHC単気筒124.66cc
・最高出力:11kW(15PS)/10250rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:12L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70-17、R=150/60-17
・価格:88万円(税込価格)
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