
今年も例年通り3月から開催される日本最大のバイクイベント「モーターサイクルショー」。多くのメーカーから新製品が発表される場ともなっているこの祭典で、ヤマハ発動機からは国内向け新型オフロードモデル「WR125R」が出展されるというのだ。さらに新125ccスクーター「ファッジオ」、新フラッグシップスポーツ「YZF-R9」など、国内登場が待たれる新モデルが多数出展見込み。ヤマハファン必見のブース展開となるだろう!
ヤマハは昨年に続いて125ccに大攻勢! フルサイズオフロード&ハイブリッドスクーターを新投入!?
まず注目したいのは、新登場が予想されている125ccフルサイズオフロード「WR125R」だ。既に本メディアでも報じているが、現在インドネシアで人気を博している「WR155R」が、国内向けに原付二種クラスへ見直されて導入される可能性があるのだ。国内メーカーからは現在、公道走行が可能な125ccクラスのオフロードモデルはラインナップされておらず、実現すればとって唯一の選択肢となり得る。
具体的な仕様、スペック等は不明だが、ヤマハの125ccスポーツモデルは基本的にエンジン設計が共通で、昨年発売済のXSR125、MT-125、YZF-R125に搭載されている、15PSを発揮する水冷単気筒エンジンがオフロード向けに調整されて採用される可能性が高い。車体サイズは155ccと同様だった場合、フロント21インチ、リア18インチのフルサイズで、シート高は880mmとなる。かつて国内販売されていた「WR250R」同クラスのスケール感は、本格的オフロードモデルとしてファンにも歓迎されるだろう!
WR155R(2020)インドネシアで人気のWR155Rが、125ccとなって日本導入されるという。ファン待望のフルサイズオフロード登場か?
さらに国内新登場が目されるのは、東南アジアで人気を博している125ccスクーター「FAZZIO(ファッジオ)」だ。そのスタイルは現行のヤマハ125スクーターのラインナップにはないレトロ型でありつつ、ちょっと未来的なオーバルヘッドライトや、モーター駆動を組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しており、個性的で存在感は抜群だ。
また、現行のスポーツスクーター「NMAX」も進化して登場するだろう。こちらは既に昨年のミラノショーにて、2025年新型モデルがスタイルを従来から一変させて登場済。デュアルアイプロジェクターヘッドライトが印象的なフロントマスクに加え、ボディパネルのデザインも変更されており、さらに上級仕様「テックマックス」ではTFT液晶モニタも追加された。国内仕様がどうなるかは不明だが、それもモーターサイクルショーにて明らかになるだろう。
昨年もモーターサイクルショーにて、3モデルもの125ccモデルを投入して話題を呼んだヤマハ。これに続いて今年も2年連続で3種の新モデルが登場すれば、ヤマハの原二ラインナップは一気に充実することとなる。要注目だ!
ファッジオ(2024)こちらも東南アジアで人気の125ccスクーター。レトロなスタイルと低燃費エンジンで実用性とルックスを両立する。
NMAX125(2025)NMAXもルックスが大幅進化し、TFTモニタの装備も果たしている。
XMAX125(2025)国内未導入のXMAX125も海外ではモデルチェンジ。日本では250モデルに新仕様が登場するだろう。
YZF-Rシリーズやトレーサー9GTの進化もモーターサイクルショーで目の当たりに!?
もちろん、ヤマハが出品するであろうモデルは125ccだけではない。昨年ミラノショーにて発表された新型モデルは多数登場するだろう。
YZF-Rシリーズでは、ヤマハスーパースポーツの新たなフラッグシップとなる新モデル「YZF-R9」が、昨年10月以来となる国内2回目の公開となるみこみ。ワールドスーパーバイク最終戦、へレスサーキットで世界初公開されたYZF-R9は、その直後に鈴鹿サーキットにて日本初公開。モーターサイクルショーでは約半年ぶりにファンの前に姿を表すようだ。価格や発売時期は未発表だが、ショーでは国内仕様の新情報にも期待したい。
さらにYZF-R3もモデルチェンジしており、こちらは先日開催されたオートサロン2025にて国内初登場となっている。スタイルはYZF-R9、R7といったファミリー共通の仕様に進化をとげ、アシスト&スリッパークラッチも新採用。国内では未登場のYZF-R25と共にイメージを一新した。この2モデルもモーターサイクルショーで登場し、YZF-Rシリーズの新たな世代を伝えてくれるだろう!
YZF-R9(2025)昨年10月に発表された新型R9は、サイクルショーで2度目の日本公開となるか。
YZF-R3(2025)オートサロンにて日本初公開されたYZF-R3、そしてR25もサイクルショーに登場するだろう。
さらに新型トレーサー9GTの登場も確実視。ストリートファイター「MT-09」と同じ890㏄エンジンを搭載するプレミアムツアラーが、2025年モデルでは6眼タイプのLED「アダプティブマトリックスLEDヘッドライト」を採用してモデルチェンジしている。さらにミリ波レーダーを前後に装備する「トレーサー9GT+」も同時に海外発表されていた。こちらも9GTはオートサロンにて日本初登場を飾っており、続いてモーターサイクルショーへも展示されるとみられる。オートサロンには登場しなかったGT+や、未発表の販売情報などの続報に期待だ。
トレーサー9GT(2025)こちらもオートサロンで日本初公開。サイクルショーではGT+の登場にも期待したい。
オートサロンではMT-03のツーリングコンセプトカスタムも登場した。ブロックタイヤを装備した新スタイルで、こちらも気になる存在だ。
ヤマハブースの他にも見どころ満載となるであろうモーターサイクルショーは、大阪ショーが最も早い3月21日(金)から開催、続いて東京ショーは3月27日(木)から、名古屋ショーは4月4日(金)から開催だ。
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