
ホンダを代表するブランドの一つ「CB」。直列4気筒を抱き、その頂点に君臨するモデルこそ「CB1300」シリーズだ。しかし、ついに最終版である「ファイナルエディション」が近々発売されるとの情報をキャッチ。初代プロジェクトBIG-1であるCB1000SFカラーをまとい、2月28日に発売するか!?
目次
初代SC30をオマージュした白×赤と黒×灰で登場か
“迫力ナンバー1、存在感ナンバー1”“走る者の心の魅了する感動性能を有すること”といった願いを込めた「プロジェクトBIG-1」。このコンセプトを具現化したモデルこそ1992年11月に誕生したCB1000スーパーフォア(SC30)だった。
その後、1998年にSC40型の「CB1300SF」に進化。2003年に現行型のベースとなるSC54型CB1300SFが登場した。
同じプロジェクトBIG-1から生まれたCB400スーパーフォアは既に2022年で生産終了したが、CB1300シリーズは今だ現役。度重なる排ガス規制にも対応してきたが、いよいよファイナルを迎えることになるようだ。
本誌がつかんだ情報によると、「CB1300 SUPER FOUR Final Edition」と「CB1300 SUPER BOL D'OR Final Edition」が2月28日に発売する模様。6月30日までの受注期間限定モデルで、STDのSFとSB、さらに各SPに設定される。
ファイナルエディション最大の特徴は、初代CB1000SFをイメージした車体色。さらにSFのみ初代をオマージュしたHONDAロゴを採用するだろう。
STDファイナルエディションのSFとSBの車体色はグラファイトブラックを採用。価格はSF=172万7000円、SB=183万7000円と予想される。SPファイナルエディションのSFとSBの車体色はパールサンビームホワイトをまとい、SF=210万1000円、SB=221万1000円となるか。
当webが作製したCB1300 SUPER FOUR Final Editionの予想CG。初代CB1000SFをオマージュしたシックなグラファイトブラックを施す。ホイールは全車ブラックだ。
CB1300 SUPER BOLD'OR Final Editionの予想CG(当web作製)。SBはタンクに丸いウイングマークロゴを採用し、ハーカウル横に大きくHONDAロゴが入るようだ。
当web作製によるCB1300 SUPER BOLD'OR SP Final Editionの予想CG。フレーム塗色は現行SPの赤に対し、ブラック仕上げになるようだ。
同じくSC30に設定されたブラック×グレーメタリック。白×赤とは対象的に、精悍で落ち着きのあるイメージだ。
初代SC30のロゴは、クラシックなHONDAロゴの下にSUPER FOURの文字をあしらう。SFのファイナルエディションでは同様の書体で黒となり、金色のフチどりがつくようだ。
トップブリッジやスイングアーム&チェーンも初代を再現!?
さらに細部も変更されているようだ。タンク上面にファイナルエディションのロゴを採用するほか、トップブリッジ&ステアリングステムおよびスイングアームの色を変更するだろう。
現行モデルは全グレードともトップブリッジ&ステムがブラック仕上げで、STDは黒いスイングアームを採用。ファイナルエディションでは、これらが初代SC30を模したシルバー仕上げになるという。また、ゴールドチェーンも採用される模様で、これも初代SC30と同様の装備だ。
シートは全グレードとも共通で縫製シートを採用。現行モデルではSPのみ専用のシート表皮とステッチを施した仕様だが、ファイナルではSTD、SPともに同じ仕様となるようだ。なお、全グレードとも主要諸元に変更はないという。
年間販売台数は2023年型STDの10倍以上となる3400台か
ファイナルエディション全モデルでの年間販売計画は「3400台」と非常に多いようだ。2024年型SPは合計1500台なので2倍以上。2023年型STDは280台だったため、なんと10倍以上だ。
ちなみに2022年12月発売の30周年記念車は、計画台数720台に対し、1000台以上の受注が殺到。こうした需要を見込んだ販売台数なのかもしれない。
今回で生産終了となる背景として、2026年11月以降(原付2種は2027年11月以降)から装着が義務化される、触媒劣化検知機能付きのOBD-2(車載式故障診断装置)が挙げられる。いわゆるユーロ5+規制で、CB1300はこれに対応せずファイナルになると見られるが、まだ猶予がある。規制が適用される2026年10月末までに生産されたモデルは規制適用以降も販売できるので、恐らく需要を見越して多めに生産するつもりなのだろう。
ファイナルの価格に関しては、現行モデルから全車16万5000円の大幅値上げとなる見込み。理由は不明だが、専用ロゴと装備だけではなく、規制適用ギリギリまで生産を続けることや様々な部品のコスト増などが考えられる。
いずれにせよ33年の歴史を誇るBIG-1がラストになるのは残念。ここまで威風堂々とした王道のビッグネイキッドは最後になるだろう。気になっている人はこれが新車を手に入れるラストチャンスとなる。受注期間は6月末まであるとはいえ、早めに動きたい。
CB1300 SUPER FOUR/SUPER BOLD'OR Final Edition主要諸元(予想)
・全長×全幅×全高:2200×795/825×1125/1205【SF=1135 SB=1215】mm
・ホイールベース:1520mm
・シート高:780【790】mm
・車重:266/272kg
・エジンン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc
・最高出力:113PS/7750rpm
・最大トルク:11.4kg-m/6250rpm
・燃料タンク容量:21L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・予想価格:172万7000円/183万7000円【SF=210万1000円 SB=221万1000円】
※【】内はSP
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