
クラシカルなスタイルが特徴的なBMW R100RS。そのR100RSをホットロッドカスタムショー用に、極めて上品なチョッパースタイルに仕上げたビルダーがいる。今回はその誕生秘話とカスタムの詳細をご紹介します!
BMWマニアが営むカスタムショップ
今回のカスタム車両を製作したビルダーはToresol moto(トレゾールモト)。
愛媛県松山市にあるBMW R100RSに魅了されたカスタムショップだ。
普段はR100RSをスクランブラーやカフェレーサー等、ヨーロピアンスタイルにカスタムする事が多いが、今回のホットロッド用に準備した車両はまさかのチョッパースタイル!その概要をToresol moto代表の高橋さんに伺いました!
Instagram「Toresol moto」
https://www.instagram.com/toresol_moto
カスタムに至った経緯は?
『冒頭ご紹介頂いた通り、いつもはR100RSをカフェレーサーやスクランブラー等、ヨーロピアンスタイルに仕上げることがほとんどでした。ホットロッドはオールドハーレーのカスタム車両が多いじゃないですか?今回 出展にあたり、BMWで注目を浴びるのはどのようなスタイルにすべきかを考えた末、チョッパースタイルでの車両製作がスタートしました。』
なるほど!いつもの得意なスタイルではなく、敢えてホットロッドカスタムショーに寄せたカスタムを考えられたのですね!
カスタムに込めた想いは?
『製作のコンセプトは"Your Ride, Your Way"
「行き先も、感じるのも、決めるのはあなた自身。
スタイルは与えられるものじゃなく、自分で選び取るものだ。こだわり抜けば抜くほどに、自分だけのスタイルが浮かび上がる。最高の相棒とともに、人生を楽しもう。」としました!』
ぉぉおおお!なんだかワクワクするコンセプトですね!
『ありがとうございます!新しいスタイルへの挑戦とホットロッドショーへの出展により、新たな刺激を得られるワクワク感。そして、車両製作と出展という二つの出来事が今後の自分自身にどう影響するのか。未来への期待を胸に製作に取り組みました!』
製作のコンセプトは"Your Ride, Your Way"
車両の詳細を教えてください
『ベース車両は1980年式R100RS。初期型モデルです。前述の通り、ホットロッドショーへの出店ということで、ヨーロピアンスタイルではなく、「ナロー&ロー」な極限まで細く、低くを意識したアメリカンスタイルにしました。実は元々ハーレーのチョッパースタイルが好きだったことも影響しています。』
なんと!ハーレー好きだったのですね!
『そうなんです!ハーレー好きという事もあり、タンクはスポーツスター用のカスタムタンクを使用し、これに合わせてフレームも作り直しました。左右にあるリアサスペンションも車両を細くするには目立ちすぎたので、サスペンションアームを製作してハーレー用の細いサスペンションをシート下に平行に配置。これによって極限まで車体を細くすることができ、BMW特有のボクサーエンジンがより強調されるように工夫しました。』
BMWとハーレー、それぞれの良さを活かしたカスタムですね!
ボクサーエンジンを強調するため、左右のリアサスペンションを排除。代わりにハーレー用の細いサスペンションをシート下に配置する匠の技!
カスタムビルダーの役割
無駄なものを徹底的にチョップするスタイルとしてカスタムされた今回の車両。正直、このスタイルの影響で快適性や利便性を失っている部分もある。快適性・利便性を重視するのか、スタイルを重視するのか、その間をとるのか、その考え方やバイクの楽しみ方は人によって様々。
『バイクとライダーの関係性をより深めていく一つの手段として「カスタム」があり、その関係性を深めるお手伝いをするのが「カスタムビルダー」の役割だと思っています。』と高橋さん。
カスタムとはバイクとライダーの関係性を深めるための1つの手段!
単なる作品としてのカスタムではなく、バイクとライダーの関係性を考えられているなんて…そんなこと言われたら、1台カスタムをお願いしたくなるじゃないですか!
その気持ちは一旦ぐっとこらえて笑、次回のショーバイクも期待しています!
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito
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