
原付二種クラス以上のスクーターで不動の人気を誇るホンダPCX/160。その最新型の発売が、いよいよ迫ってきたようだ。外観やエンジンに変更を受け、125は37万9500円、160は46万2000円で2月6日に発売されるか。
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スタイリッシュさを極めた5世代目PCX、カラーは4色設定か
2024年11月に欧州で新型PCXが、そして12月にインドネシアで新型PCX160が発表され、日本仕様の登場が待たれていた次期PCXシリーズ。本誌がキャッチした情報によると、新型PCX/160はともに2月6日発売で、価格は125が37万9500円、160は46万2000円になるという。
PCXは2010年に初代が国内発売され、現行型は2021年にデビューした。フレームとエンジンを刷新したフルチェンジで、eSP+エンジンを搭載してユーロ5排出ガス規制に対応。従来の150は排気量が156ccにアップされたのに合わせて「PCX 160」に変更された。
そして5世代目にあたる新型は、主に外観をブラッシュアップ。エンジンを新排ガス規制に対応した。
最も目につく変更点はフロントマスクで、従来のV字型ポジションライトのイメージを引き継ぎつつ、V字のデザインを強調。また、各部カウルのデザインもより鋭角に見直され、一層シャープさが増している。
国内仕様の車体色は総入れ替えとなり、パールスノーフレークホワイト、パールマゼラニックブラック、パールジュピターグレー、マットスターリーブルーメタリックの4色が設定される模様。車体色は125、160とも共通で、全カラーともシートが黒×灰のツートンになるようだ。
2025年型欧州仕様PCX125のパールスノーフレークホワイト。同色が国内仕様にも登場するようだ。
パールジュピターグレーは2023年型の欧州仕様PCX(写真)に設定。シックな色味のツヤありカラーだ。
マットスターリーブルーメタリックは2021年型ディオ110(写真)にも設定されていたツヤ消しカラー。
国内仕様の新型PCX(編集部作成CG)カラーバリエーションは総入れ替えとなるみこみだ。
海外仕様のカラー液晶は国内設定ナシ、新たにハンドルカバーを追加
欧州仕様の125とインドネシア仕様の160には、カラー液晶メーターのほか、リヤサスにリザーバータンクを備えたタイプが登場したが、新型の日本仕様には設定されないようだ。メーターは従来のモノクロ液晶のままとなるが、装飾を変更。さらにハンドルカバーを採用し、よりスタイリッシュな印象となる。
エンジンは新規制に対応、160は社外マフラーが装着NGに
新型PCX/160のエンジンは新排ガス規制に対応。ユーロ5+相当の規制に適合するため、新しい ECU設定とO2センサーを採用し、触媒位置を変更した。さらに160のみ2024年12月から開始されたOBD-2(車載式自己診断装置)法規対応のため、マフラー口元ナットに改造防止ナットを採用。そのため、社外マフラーへの交換が不可になったので注意が必要だ。
燃費は125で48.8→47.7km/Lにダウン(WMTCモードで)。一方、160は43.7→44.9km/Lにアップしている。他のスペックでは、全高を1105→1125mmに変更。160のみ車重が1kg増となるようだ。
また純正アクセサリーとして、新たに「ボディマウントシールド」(1万450円)が登場するという。
価格はPCXで1万6500円増、PCX160は法規対応もあり5万円増となったが、よりスタイリッシュになった新型。正式発表と発売が楽しみだ。
2025年型PCX/160主要諸元(予想)
・全長×全幅×全高:1935×740×1125mm
・ホイールベース:1315mm
・シート高:764mm
・車重:133kg/134kg
・エジンン:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒124cc/156cc
・最高出力:12.5PS/8750rpm/15.8PS/8500rpm
・最大トルク:1.2kg-m/6500rpm/1.5kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:8.1L
・変速機:Vベルト式オートマチック
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70-14、R=130/70-13
・予想価格:37万9500円/46万2000円
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