ホンダは大型アドベンチャーモデル「NC750X」「NC750X Dual Clutch Transmission(DCT)」の2025年モデルを2月10日(月)に発売する。仕様は先行して発表された欧州仕様と同じく、新たにフロントブレーキをダブルディスクに、メーターは5.5インチフルカラー液晶モニタへ装備を刷新。外装パーツの一部には再生可能素材を使用し、ヘッドライトの配光も見直されている。さらにDCTモデルはさらにスムーズな変速機構へ改良が施された。
価格はスタンダードモデルが99万7700円、DCTモデルが106万9200円。従来からは約7万円のアップとなった。
目次
外装はデザイン&素材を一新してシャープなフロントマスクへ
NC750Xは2012年に登場した「NC700X」をベースとし、2014年からラインナップしている大型アドベンチャーモデル。搭載するエンジンは745ccの水冷並列2気筒、オンロードツアラーとしての機能性を重視した設計で、通常燃料タンクがレイアウトされる位置に大容量のラゲッジスペースも備えているのが特徴的。発売時からデュアルクラッチトランスミッション(DCT)仕様も平行してラインナップされており、大型AT二輪免許でも運転が可能なほか、扱いやすい性格から教習車仕様(NC750L)も各地の大型二輪教習で使用されているモデルだ。
今回登場した新型では、先んじて昨年秋に海外で発表された新仕様が国内にも導入。エンジン、フレームといった基本設計は従来を踏襲するが、新たに外装やブレーキシステムがアップデートされている。外装面では、ヘッドライトがシャープなレンズへ変更され、スクリーン形状も変更。サイドカバーのデザインも直線基調に見直された。さらにこれらの素材には、植物由来原料を採用したデュラビオ(バイオベースのポリカーボネート樹脂)が採用されており、環境負荷の低減にも寄与している。
ブレーキのダブルディスク化やTFTメーター採用で利便性向上
装備面では、従来シングルディスクだったフロントブレーキがダブルディスクへ変更され、制動能力が大きく向上。さらに液晶メーターは新たにフルカラーの5.5インチTFT液晶モニタへ変更され、視認性と機能性を引き上げた。これに伴って左スイッチボックスに十字型のボタンが追加され、またスマホ連携システム「Honda RoadSync(ホンダ ロードシンク)」との連携により、電話着信やナビゲーション情報を表示することも可能になった。
ラインナップは、スタンダード仕様のNC750Xが「マットディープマッドグレー」1色で、価格は99万7700円。DCT搭載仕様のNC750X DCTはマットディープマッドグレーに加え、「ファイティングレッド」「エコブラックR」の3色が揃い、価格はスタンダードよりも7万1500円高の106万9200円となっている。
発売は2025年2月10日(月)から。年間販売台数は700台が予定されている。
NC750X(2025)
発売日:2025年2月10日(火)
価格:99万7700円
マットディープマッドグレー(新色)
NC750X Dual Clutch Transmission(2025)
発売日:2025年2月10日(火)
価格:106万9200円
マットディープマッドグレー(新色)
ファイティングレッド(新色)
エコブラックR(新色)
NC750X(2025)主要諸元
・全長×全幅×全高:2210×845×1330mm
・ホイールベース:1525【1530】mm
・シート高:800mm
・車重:216kg【226kg】
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 745cc
・最高出力:58PS(43kW)/6750rpm
・最大トルク:7.0kg-m(69Nm)/4750rpm
・燃料タンク容量:14.0L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=φ296mmダブルディスク R=φ240mmディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17 R=160/60ZR17
・価格:99万7700円【106万9200円】
※【 】内はDCT仕様
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