
シンプルな単気筒スクランブラーという印象を持つホンダCL400。
今回はジュエリー作家と有名カスタムショップの手で、よりクラシカルかつエレガントにカスタムされたCL400をご紹介します!
CL400ってどんなバイク?
1998年にホンダが発売したCL400。このスタイルの単気筒400ccバイクとしては 1985年に登場したGB400TT以来だったようだ。
登場の背景は…人気を保ち続けていたヤマハSR400の存在が大きかったのだろうか?
・400cc単気筒SOHCエンジン
・虚飾を廃したティアドロップ型のタンク
・スピードメーターのみのメーター周り
という極めてシンプルな単気筒ながら、マフラーは左右二本出しという尖った仕様。ただし、SRのように広く人気が出ることなく、登場から数年で生産を終了した。(個人的には、このなんとも言えない穏やかなスタイルに物欲を刺激され、一時期ヤフオクを漁りまくっていた時期がある。)
そして、生産終了から約20年が経過した2023年、後継機種としてCL250/CL500が登場したことは記憶に新しい。CL250の昨年度国内販売台数は4,300台超。スクーターを除いた軽二輪ランキングではレブルに次いで2位だったそうだ。
一方、CL400の累計販売台数は…調べられませんでしたが笑、CL250/500とは大きく差が開いていくことは明白である。
よりクラシカルかつエレガントなCL
そんな不人気?車種CL400を上品にカスタムされているのが今回ご紹介する立川さん。
CL400以外にはアップマフラーのBMW R100Rに加え、最近CL175を増車される等、スクランブラー・CL好きのジュエリー作家である。
"装身具LCF"
都内 大岡山にあるアトリエを併設したジュエリーショップ。ここが彼のお店だ。
"LCF(Life Concept Factory)"の名の通り、「身につける人にとって、なくてはならない宝物になるようなジュエリーをつくる」という想いを持って、お客様に寄り添いながら日々の製作活動をされている。
今回ご紹介するCL400にも宝石が施されており、このバイクそのものが彼の作品の1つと言っても過言では無い。
Instagram「装身具LCF(立川さん)」
https://www.instagram.com/soushingu_lcf
購入のきっかけは?
『以前はホンダXR250モタードに乗っていました。XRはとても気に入っていたんですが、嫁(奥様は一緒にお店を経営されている)から「お店と雰囲気が合わない!」というクレームを受け、クラシカルな雰囲気のCL400に乗り換えました。』
と苦笑いで話してくださった立川さん。
奥様のアドバイスがきっかけでこのカスタムバイクが生まれたかと思うと、クレームなんかではなく金言でしたね!
カスタムのポイントは?
『元々、60~70年代の旧車CLシリーズのスクランブラースタイルが好きでして…それをモチーフにしたカスタムにしたかったんです。惚れ込んだビルダーさんにイメージだけ伝え、あとは完全お任せ。その結果、完成したのがこのCL400です!お気に入りです!』
カスタムを手掛けたのは憧れのカスタムビルダーANIMAL BOAT(アニマルボート)。HONDAの旧車カスタムの有名店である。
尚、立川さんが最近増車されたCL175もANIMAL BOATのカスタム車両。そちらもまた今度記事にて紹介しますね!
レース用に使用されていたタンクを米国から逆輸入して取り付け。穴あきのボロタンクがここまで美しく変身したそうです。
さりげなく貼られたペインター"HIGHJUMPER"氏の交通安全達磨がキュート
どの角度から見ても美しいバランスの取れた外観。流石はプロの技ですね!
マフラーに宝石!?
立川さんのCL400最大の特徴は、やはりマフラー(ガード)に散りばめられた宝石の数々!
『マフラーガードに埋め込んだコンチョ(飾り)にはターコイズや水晶を使いました。これらの石は邪悪なエネルギーから守ってくれたり、旅の安全を守る石としても使われています。全ては僕のバイク愛です。』
ジュエリー作家の立川さん。
彼が作る作品は全てが1点物。
彼の愛がこもったこのCL400も完全なる1点物。
最近は少し調子が悪いようで心配ですが、宝石に守られながら、安全に末永く、クラシカルなスクランブラーを愛してあげてください!
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito
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