Webikeプラスでは2024年も多くの新車スクープを掲載してきたが、年末の締めくくりに当たり外れを振り返る答え合わせをお届けしたい。

【〇】令和にまさかのV3エンジン復活! 1年後にはマシンも分かる!?

11月のEICMA(ミラノショー)でホンダが初公開したのが「電動過給機付き新型V型3気筒エンジン」。ホンダは1983年に2ストV型3気筒エンジンのNS500で世界グランプリでタイトルを獲得しており、その勢いでMVX250F、NS400Rといった公道モデルも発売された。

それから40年の時を経てV3エンジンが復活する。今回は4ストロークだが電動過給機付きでインパクトは大。Vバンクの挟み角は75度とし、かつてのRC211Vの血筋も感じさせるレイアウトとしている。果たしてどんなモデルになるのかは1年後のミラノショーのお楽しみだ。

【〇】掲載から2年を経てNT1100POLICEが発表! 現時点ではアメリカ向け

2022年3月に発売されたNT1100が白バイ候補になっているというスクープは同年6月に掲載。当時はヤマハのFJR1300が生産終了したタイミングで、白バイとしてはCB1300スーパーボルドールが現行機種として残されているのみだった。

また、CB1300シリーズは2025年にファイナルエディションが登場するとウワサされており、次期白バイモデルの開発が急務と言える状況で予想通りNT1100ポリスが初公開された。モデルチェンジした2025年モデルをベースに白バイ向け装備を導入している。

【〇】教習車も世代交代、CB400SFからツアラーがベースに

こちらも2022年からスクープしてきた次期教習車。白バイと同様にCB400SFが生産終了する流れから、新しい教習車を開発することが急務となっていた。一方、現行400モデルにネイキッドスポーツが存在しないため、400Xを候補としたもの。結果的に400XはNX400に代替わりしたため、NX400Lとしてデビューした。

【〇】YZF-R9がついにデビュー! こだわりの専用フレームを採用

MT-07をベースにしたYZF-R7が2022年に発売され、その直後からMT-09をベースにしたYZF-R9のウワサが飛び交っていた。当初の発売時期は2023年と言われていたが、実際は2024年のMT-09のアップデートを優先。また、YZF-R9は専用フレームを採用しており、WSSPへの参戦準備も入念に進めた上で満を持してデビューした。

【〇】欧州ではYZF-R3が最新YZF-Rスタイルにモデルチェンジ

YZF-R9のデビューと同時に海外ではYZF-R3がモデルチェンジした。2021年のYZF-R15/YZF-R7以降、YZF-Rシリーズが順次YZR-M1スタイルに変化していく中で最後に残ったYZF-R3が最新スタイルを獲得することから、YZF-R25のモデルチェンジも期待されている。

【〇】DR-Z400S/DR-Z400SMがアップデート! 国内導入も濃厚

ライバルを上回る排気量400ccの水冷シングルと本格的な装備で愛されたスズキDR-Z400シリーズの最新型「DR-Z4S」「DR-Z4SM」がミラノショーでデビューした。キャブレター仕様が北米で生き延びていたものが、電子制御スロットルの最新仕様にアップデートされ、欧州だけでなく日本でも発売される見込みだ。

【〇】スーパーカブ50ファイナルエディション登場! 67年の伝統に終止符

排ガス規制の影響で2025年10月末に生産ができなくなる現行の50ccモデル。1958年の発売以来、国民的に愛されてきたスーパーカブ50シリーズも例にもれず生産終了となる。これに際してファイナルエディションが初代OHCカラーで発売されると予想した。

【〇】ついに4気筒400ccモデルが復活しそう! 中国発で日本へ

2022年にCB400SFが生産終了する前からウワサになっていたのが、中国向けに発売される4気筒500ccモデルを400ccにして日本導入するという情報だ。これが次期CB400になると目されていたが、ついに中国でホンダがその予告を行った。現時点では中国向けのフルカウルモデルで排気量は「中型」とされているのみ。続報に注目して欲しい。

【△】クルーザーブームの昨今、ボルト25に期待したいが

大ヒットモデル・レブルに対抗するニューモデル、新型エリミネーターの登場に湧く昨今だが、軽二輪クラスのスポーツクルーザーとして登場に期待したいのがヤマハのボルト。新型YZF-R25の登場も秒読みとなった現在、次なる一手としてあり得ると思うのだが…。

【×】首都高バイク隊「黄バイ」はCエヴォリューションではなかった

首都高速山手トンネルの緊急出動を任務とする「首都高バイク隊」は黄色に塗装されたCB400スーパーボルドール(SB)で黄バイとしてお馴染みの存在だったが、CB400SBの生産終了に伴い車両を変更するとスクープ。しかし、11月に発表されたのは予想したCエヴォリューションではなく、F900XRだった。

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