
Webikeプラスでは2024年も多くの新車スクープを掲載してきたが、年末の締めくくりに当たり外れを振り返る答え合わせをお届けしたい。
目次
- 1 【〇】令和にまさかのV3エンジン復活! 1年後にはマシンも分かる!?
- 2 【〇】掲載から2年を経てNT1100POLICEが発表! 現時点ではアメリカ向け
- 3 【〇】教習車も世代交代、CB400SFからツアラーがベースに
- 4 【〇】YZF-R9がついにデビュー! こだわりの専用フレームを採用
- 5 【〇】欧州ではYZF-R3が最新YZF-Rスタイルにモデルチェンジ
- 6 【〇】DR-Z400S/DR-Z400SMがアップデート! 国内導入も濃厚
- 7 【〇】スーパーカブ50ファイナルエディション登場! 67年の伝統に終止符
- 8 【〇】ついに4気筒400ccモデルが復活しそう! 中国発で日本へ
- 9 【△】クルーザーブームの昨今、ボルト25に期待したいが
- 10 【×】首都高バイク隊「黄バイ」はCエヴォリューションではなかった
【〇】令和にまさかのV3エンジン復活! 1年後にはマシンも分かる!?
11月のEICMA(ミラノショー)でホンダが初公開したのが「電動過給機付き新型V型3気筒エンジン」。ホンダは1983年に2ストV型3気筒エンジンのNS500で世界グランプリでタイトルを獲得しており、その勢いでMVX250F、NS400Rといった公道モデルも発売された。
それから40年の時を経てV3エンジンが復活する。今回は4ストロークだが電動過給機付きでインパクトは大。Vバンクの挟み角は75度とし、かつてのRC211Vの血筋も感じさせるレイアウトとしている。果たしてどんなモデルになるのかは1年後のミラノショーのお楽しみだ。
V型3気筒エンジン [予想CG] 排気量はアッパーミドルの800cc前後、ジャンルはオンロードスポーツになる模様。CGではユニカムのSOHCヘッドを予想した。
電動過給機付き新型V型3気筒エンジン [HONDA] ホンダが発表したV型3気筒エンジン。排気量は不明だがビッグバイク用として開発中という。前2&後1気筒の構成だ。
【〇】掲載から2年を経てNT1100POLICEが発表! 現時点ではアメリカ向け
2022年3月に発売されたNT1100が白バイ候補になっているというスクープは同年6月に掲載。当時はヤマハのFJR1300が生産終了したタイミングで、白バイとしてはCB1300スーパーボルドールが現行機種として残されているのみだった。
また、CB1300シリーズは2025年にファイナルエディションが登場するとウワサされており、次期白バイモデルの開発が急務と言える状況で予想通りNT1100ポリスが初公開された。モデルチェンジした2025年モデルをベースに白バイ向け装備を導入している。
NT1100P [予想CG] 2022年モデルをベースに白バイ化してみた。2009年に白バイに採用されたCB1300Pに代わる存在として予想した。車体色は純正のパールグレアホワイトだ。
NT1100POLICE [HONDA] MT仕様をベースにアメリカで正式発表されたポリス=白バイ仕様。他にも中南米などでも販売が検討されている。日本ではCB1300P退役後に導入か。
【〇】教習車も世代交代、CB400SFからツアラーがベースに
こちらも2022年からスクープしてきた次期教習車。白バイと同様にCB400SFが生産終了する流れから、新しい教習車を開発することが急務となっていた。一方、現行400モデルにネイキッドスポーツが存在しないため、400Xを候補としたもの。結果的に400XはNX400に代替わりしたため、NX400Lとしてデビューした。
400XL [予想CG] 水冷並列2気筒エンジンは扱いやすいので教習車向き。STDで800mmあるシート高には足着き性向上対策が実施されると予想した。L=ライセンスの記号だ。
NX400L [HONDA] 2024年4月に発売された新型教習車。シート高がSTDの800→790mmに見直されており足つき性に配慮。一方、車重は196→201kgに増えている。
【〇】YZF-R9がついにデビュー! こだわりの専用フレームを採用
MT-07をベースにしたYZF-R7が2022年に発売され、その直後からMT-09をベースにしたYZF-R9のウワサが飛び交っていた。当初の発売時期は2023年と言われていたが、実際は2024年のMT-09のアップデートを優先。また、YZF-R9は専用フレームを採用しており、WSSPへの参戦準備も入念に進めた上で満を持してデビューした。
YZF-R9 [予想CG] MT-09をベースにフルカウル化したYZF-R9を予想。従来のYZF-R6に代わる存在としてWorldSSPのベース車になることは立ち位置からして順当だろう。
YZF-R9 [YAMAHA] 欧州と米国で発表されたYZF-R9(欧州名はR9)。専用フレームに119PSを発生するMT-09譲りの890cc水冷3気筒CP3を搭載する。
【〇】欧州ではYZF-R3が最新YZF-Rスタイルにモデルチェンジ
YZF-R9のデビューと同時に海外ではYZF-R3がモデルチェンジした。2021年のYZF-R15/YZF-R7以降、YZF-Rシリーズが順次YZR-M1スタイルに変化していく中で最後に残ったYZF-R3が最新スタイルを獲得することから、YZF-R25のモデルチェンジも期待されている。
YZF-R25 [予想CG] Mダクト内にヘッドライトを置くスタイルは2021年から採用され、YZF-R3の排気量違いであるYZF-R25が採用することで全車種網羅となる。
【〇】DR-Z400S/DR-Z400SMがアップデート! 国内導入も濃厚
ライバルを上回る排気量400ccの水冷シングルと本格的な装備で愛されたスズキDR-Z400シリーズの最新型「DR-Z4S」「DR-Z4SM」がミラノショーでデビューした。キャブレター仕様が北米で生き延びていたものが、電子制御スロットルの最新仕様にアップデートされ、欧州だけでなく日本でも発売される見込みだ。
DR-Z400S/DR-Z400SM [予想CG] セロー250が生産終了し、公道走行できるオフロードが絶滅の危機だったところにスズキがモタード仕様とともに400ccで返り咲くと予想した。
DR-Z4S/DR-Z4SM [SUZUKI] 従来型のエンジンを全面的に見直し、EURO5+に適合しつつ38PSを発揮。最新電子制御やトラクションコントロールを備えた新型に生まれ変わった。
【〇】スーパーカブ50ファイナルエディション登場! 67年の伝統に終止符
排ガス規制の影響で2025年10月末に生産ができなくなる現行の50ccモデル。1958年の発売以来、国民的に愛されてきたスーパーカブ50シリーズも例にもれず生産終了となる。これに際してファイナルエディションが初代OHCカラーで発売されると予想した。
スーパーカブ50ファイナルエディション [予想CG] 1966年型C50の青をイメージしながら少し明るい色味としてみた。さらにキャリアやリヤサスのアウターなども同色で統一。
【〇】ついに4気筒400ccモデルが復活しそう! 中国発で日本へ
2022年にCB400SFが生産終了する前からウワサになっていたのが、中国向けに発売される4気筒500ccモデルを400ccにして日本導入するという情報だ。これが次期CB400になると目されていたが、ついに中国でホンダがその予告を行った。現時点では中国向けのフルカウルモデルで排気量は「中型」とされているのみ。続報に注目して欲しい。
[予想CG] 1992年以来、長年愛されてきたCB400SFが30年の歴史に幕を閉じると同時にカワサキがZX-4Rを発売。4気筒のイメージリーダーとしてホンダが反撃に転じるだろう。
四缸中排车型 [HONDA] 9月の重慶MCショーでホンダの加藤二輪事業本部長が「4気筒中型モデル」の発売をアナウンスしている場面。シルエットは上段が400cc、下段が500ccだと思われる。
【△】クルーザーブームの昨今、ボルト25に期待したいが
大ヒットモデル・レブルに対抗するニューモデル、新型エリミネーターの登場に湧く昨今だが、軽二輪クラスのスポーツクルーザーとして登場に期待したいのがヤマハのボルト。新型YZF-R25の登場も秒読みとなった現在、次なる一手としてあり得ると思うのだが…。
BOLT25 [予想CG] 2023年に予想して音沙汰がないボルト25。YZF-R25のエンジンを搭載したクルーザーでレブル250やエリミネーターに対抗するという想定だ。
【×】首都高バイク隊「黄バイ」はCエヴォリューションではなかった
首都高速山手トンネルの緊急出動を任務とする「首都高バイク隊」は黄色に塗装されたCB400スーパーボルドール(SB)で黄バイとしてお馴染みの存在だったが、CB400SBの生産終了に伴い車両を変更するとスクープ。しかし、11月に発表されたのは予想したCエヴォリューションではなく、F900XRだった。
C evolution [予想CG] 2017年に発売された電動スクーター。警視庁の白バイをベースにバイク隊の黄色に変更してみたがかなり目立つ。近未来感があり首都高に似合う!?
F900XR [BMW] 首都高バイク隊に新採用された895ccのF900XR。CB400SFの終了にともない教習車がNX400になったようにクロスオーバーツアラーが首都高でも活躍することに。
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