ヤマハはインドネシアにて、155ccスクーター「AEROX ALPHA(エアロックス・アルファ)」を発売した。「NMAX ターボ」でも採用された新型変速機構を採用し、ターボチャージャーのようなパワフルな加速感を実現する「ターボ ウルティメイト」仕様を追加。スーパースポーツのようなフロントマスクや、TFT液晶メーターといった豪華装備も充実している。

当地での価格はスタンダードが2990万ルピア(約29万円)からだ。

「NMAX ターボ」同形エンジンにSS的エアロデザインを搭載

エアロックスはヤマハ・インドネシアが東南アジアでのみ販売しているスポーツスクーターで、今回登場したエアロックス・アルファで3代目となるモデルチェンジを果たした。パワーユニットは日本でもラインナップしているNMAX155と同様の、155cc水冷単気筒OHCで、可変バルブ機構VVAも搭載。NMAXとの違いは前後14インチの大径ホイール、スーパースポーツをイメージした灯火類となっている。

今回登場した新型エアロックス・アルファの注目ポイントは、先行して登場したNAMX155ターボにも搭載されている新型変速機構「YECVT」の採用だ。スイッチボックスに追加されるボタンを押すことで、マニュアルミッションでシフトダウンをしたような変速感覚を発揮。3段階のシフトパターンを実現し、加速時のダッシュを力強くアシストする。最高出力は11.3kW(15.3PS)/8,000rpm、最大トルク14.2Nm/6,500rpmを発揮。またトラクションコントロールも標準装備しており、スポーティーな走行性能を持つ。

さらにNMAXターボに採用されている、フルカラーTFT液晶メーターやリザーバータンク付きリアショック、スマホ連携システム「Y-Connect」といった装備も充実。USB充電システム(タイプA)、スマートキーシステム、ストップ&スタートシステム、容量24.5リットルの広々としたトランクなどの機能も備えている。先端装備と便利な機能を共に備える、実用的なスポーツスクーターといえるだろう。

インドネシアでは、これらの装備をフルに備える最上級仕様「ターボ」、特別カラーを持つ「ターボウルティメイト」の2モデルに加え、スポーティーなグラフィックの「サイバーシティ」、そして4色バリエーションのスタンダードと、4種類のバリエーションがラインナップ。価格は装備によって異なり、スタンダードモデルは2990万ルピア(約29万円)だが、ターボウルティメイトは4173万ルピア(約40万5000円)となっている。

AEROX ALPHA(2025:海外)主要諸元

・全長×全幅×全高:1980×710×1170mm
・シート高:790mm
・車重:124kg
・エンジン:水冷4ストロークOHC単気筒 155cc
・最高出力:11.3kW(15.4PS)/8000rpm
・最大トルク:14.2Nm/8000rpm
・燃料タンク容量:5.5L
・変速機:Vベルト式無段変速/YECVT(TURBO&TURBO Ultimate)
・ブレーキ:F=シングルディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80-14/C 53P、R=140/7-14/C 62P
・価格:2990万ルピア(約29万円)

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