2017年のデビュー以来、軽二輪クラスで断トツの人気を誇るホンダ・レブル250。これにクラッチ操作を自動制御してくれる「Eクラッチ搭載モデル」が登場する可能性を以前にもお伝えしたが、その登場はシリーズの長兄、レブル1100の新仕様・レブル1100SEと同時になるとの情報が入ってきた!
「レブル250 Eクラッチ」ビギナーも大歓迎の新仕様登場か
2023年にホンダから発表された新技術「ホンダ Eクラッチ」は、最新の電子制御技術によってクラッチ操作を自動制御する世界初の新機構だ。このシステムはシフトチェンジ時の「クラッチを切る」「シフトチェンジする」「クラッチをつなぐ」という一連の流れのうち、クラッチ操作を必要なくするもの。このためライダーはシフトチェンジをしたいタイミングで、シフトペダルを操作するだけでいいのだ。
これだけ聞くと従来スポーツモデルに採用が進んでいた「クイックシフター」に似ているが、ホンダによればクイックシフターよりも滑らかで、扱いやすいクラッチの感覚があるという。また、E-クラッチにはクラッチレバーもMT車同様装着されているため、ライダーがクラッチ操作をすることも可能。Eクラッチはマニュアル車を今まで以上にラクに、気軽に楽しめるための技術だと言えるだろう。「半クラッチ」などの感覚が分からないビギナーにとっては大歓迎だし、ロングツーリングで疲れたベテランにも嬉しい機構に違いない。
そんなEクラッチだが、発表当時から「多くのモデルに搭載を検討している」との明言があった。2024年に発売されたのは「CB650R」「CBR650R」の2モデルだったが、もっと多くのモデルへ採用されるという方針は当初から明らかだったのだ。そして次なるEクラッチ搭載モデルは、250ccクラス人気ナンバーワンといえる「レブル250」なのだという。
レブル250は2017年の発売以来、6年連続でベストセラーを記録している、現在のホンダを代表するモデルのひとつ。その人気の理由には、軽い車体と低いシート高による取り回しのよさがあげられる。この特徴は小柄なライダーや、免許を取り立てのビギナーでも安心して運転ができる要素で、ライダーの門戸を広げる役割も担ってきている。
ところがレブル250は、2020年にヘッドライトをLED化するなどしたマイナーチェンジから4年が経過。そろそろ新鮮な仕様を目にしたいところだろう。そこで気になる2025年モデルだが、これは2024年12月現在も未発表だ。すなわち、この明らかでない2025年モデルにこそ、新たにEクラッチを搭載した「レブル250 Eクラッチ」が登場するというのだ。そしてその発表時期は2025年春となるようだ。早ければモーターサイクルショー2025に登場する可能性もある。また、完全にEクラッチ仕様に置き換わるわけではなく、従来仕様も平行してラインナップしていく見込み。ライダーはどちらの仕様も選択できるようになるだろう。
フルカラーTFT液晶モニタ搭載の「レブル1100 SE」も同時登場!?
レブルシリーズに起こる変革はこれだけではない。なんとシリーズ最大排気量となる「レブル1100」にも、新たなモデルが追加されるという。それは北米&欧州で先行発表されている新仕様「レブル1100 SE」だ。これは従来のレブル1100を、ホンダが自らカスタムしたといえる上級仕様で、専用装備を多く備え、シリーズの旗艦らしい贅沢なスタイルとなったもの。
欧州仕様では、スタンダードモデルのスタイルはそのまま、専用設計のビキニカウル、バーエンドミラー、フォークブーツを備えてスタイルを一新。これに合わせてフロントウィンカー位置も見直され迫力を増した。さらにコンフォータブルな専用デザインのシングルシートも採用されており、マッシブなボバースタイルを実現している。なお、バリエーションは北米&欧州共にDCTモデルのみだ。
そしてレブル1100はシリーズで初めて、2025年モデルでフルカラーデジタルTFT液晶モニタを採用している。サイズは5インチで、「Honda RoadSync」を介してスマートフォンと接続することも可能だ。この操作のためにスイッチボックスのレイアウトも見直された。
そんなレブル1100 SEだが、スタンダードのレブル1100/Tと共に、こちらも2025年春に国内でも発表されるという情報が入った。すなわち「レブル250 Eクラッチ」と同時に、モーターサイクルショーに出現する可能性も高いのだ。
国内にもファンを多く抱えるレブルファミリーは、2025年春には新鮮なバリエーションで我々の前に登場してくるだろう。今から続報に期待していきたい!
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