
フューエルインジェクション化で空冷を残す決定のとき、再度ヤマハのスポーツバイク・コンセプトにこだわる!
1992年にゼファー1100、続いてホンダCB1000スーパーフォアがデビューした後、このビッグネイキッドの流れに加わろうとヤマハがXJR1200をリリースしたのは1994年。
輸出用ビッグツーリングモデルで空冷FJ1100(後にFJ1200)からすぐにでも転用できたのに、ヤマハが時間をかけたのはビッグネイキッドの開発コンセプトを決めかねたからだ。
そこがいかにもヤマハらしいのだが、ライバルたちはビッグネイキッドを大柄で威風堂々としていればイイとわかりやすかったのだが、大柄でも乗りやすいハンドリングとするのはどうすれば良いのか、そこの議論で紆余曲折していたという。
それだけではない。レプリカブームでスポーツバイクのフレームは、アルミの角パイプやデルタボックスフレームなどが続き、久しぶりのスチールパイプによるトラディショナルなダブルクレードルを溶接で組み上げていくキャリアのあるベテランから、新たに現場への再教育を依頼するなど、バイク歴を積んだユーザーから評価が得られるよう準備に余念がなかった。
情報提供元 [ RIDE HI ]
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