以前よりウェビックプラスでも密着している「TRICK STAR(トリックスター)」の「ZX-4RR ターボ」プロジェクト。市販車ベース400ccで約180PSの発揮を目標とし、最高速度300km/hを目指すという前代未聞のチャレンジである。2024年11月24日に開催された「超MAX SPEED走行会」では、その「ZX-4RR ターボ」初となる最高速チャレンジに立ち会うことができた。果たして300km/h越えなるか!?

トリックスターによる前人未到のZX-4RR ターボプロジェクトとは?

2015年よりカワサキのスポーツモデルをベースに最高速アタックを行ってきたトリックスター。2015年には「H2R」で385km/h(実速352km/h)に到達、2020年には「ZX-25R」にターボを装着してメーター読み259km/h(実測250km/h)を達成している。

今回新たに挑戦するのは「ZX-4RR」で300km/h到達を目指すというもの。今年3月には試作1号機が完成し、当初からすでに後輪出力100PS以上を計測していた。これはスタンダードのラムエア加圧時(80PS)を優に超える数値で、サブコンの装備や吸排気系の変更、特にタービンのブースト圧による結果である。最終的には180PSを目標に改良を進めてきたのだ。

最終調整を終え、事実上のシェイクダウンとなるZX-4RR ターボ

チャレンジが行われたのは茨城県の「日本自動車研究所 城里テストセンター」。全周5.5kmの高速周回路を持つ高速試験場にて、ZX-4RR ターボの実走チャレンジが行われた。天候は晴れ、ドライ路面でコンディションにも恵まれた。

新たに調整されたZX-4RR ターボは、ブースト圧1.1khp、後輪出力は測定で130PSを叩き出すことに成功しているという。最終目標に掲げていた1.0khpより0.1khpの加圧増ではあるものの、180PSには至らなかった様子。しかし、130PSという400cc市販車ベースとしては驚異的な数値を達成したことは間違いない。

今回最高速チャレンジのライダーを務めるのはアジアロードレースで優勝経験を持つ山本 剛大氏。事実上のシェイクダウンとなる今回の挑戦では、テストセンターの高速周回路を3周、それを3セット行うとのこと。果たして最高速度300km/hを達成することはできるのだろうか。

いよいよ実走! 果たしてその結果は・・・

まずは一走目。トリックスター製のレーシングマフラー「IKAZUCHI」が甲高いエキゾーストノートを響かせ、5.5kmもの高速周回路を全力で疾走。さすがターボと言うべきか、到底400ccとは思えないほどのスピードと迫力を見せつけてくれる。

しかし3周する予定が1周のみで戻ってきてしまった山本氏。どうやら走行中に白煙が上がってしまい、故障の可能性もあるとして切り上げたのだそう。ブローバイガスの可能性を加味し、ブローバイホースの取り回し変更や各所の入念なチェックを行い2回目の走行へ。

だがコースを周回する目前で走行中の車両からまたも白煙が。原因は不明だが、エンジンからオイルが漏れてしまったのだ。明確にエンジンブローということが発覚し、今回のチャレンジは残念ながら失敗という結果に。

気になる最高速だが、1回目アタックの段階でメーター読み263km/h(実測252km/h)、2回目アタック時はメーター読み252km/h(実測237km/h)を記録。300km/hには届かなかったが、順調にいけば近い数字に到達しただろう。

今回は無念のリタイアとなってしまったが、十分な可能性を見せてくれたZX-4RR ターボ。次回以降のチャレンジにも注目し、続報に期待いただきたい。

【後輪130PS突破!】トリックスター「ZX-4RRターボ」いよいよ最高速チャレンジへ! 果たして夢の最高速度“300km/h”到達なるか!? ギャラリーへ (8枚)

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