アドベンチャーツアラーとして開発されたのだから、ロングランが楽しめるのは当然のことかもしれない。とはいえ、Vストローム250SXの快適性や利便性は、試乗前に筆者が想像していたレベルをはるかに上回っていたのだ。
REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)
ライディングポジション ★★★★★
ライディングポジションの印象は素晴らしく良好。ロングランの後半になっても身体のどこかに痛みを感じることはなかったし、街乗りや峠道でのスポーツ&オフロードライディグにもきっちり対応。なお既存のVストローム250の乗車姿勢は、ハンドルの絞りが強くてシートが低いため、昔ながらのロードバイク?という印象を僕は抱いたのだが、ハンドルの絞りが少なくてシートが高いVストローム250SXは、ちゃんとアドベンチャーツアラー。
シート高は既存のVストローム250+35mmの835mmなので、足つき性は良好とは言い難い(筆者の身長は182cmで、体重は74kg)。とはいえ、シート前端は足が下ろしやすいように絞り込まれているし、現在の250ccクラス全体の基準で考えれば164kgの車重は軽い部類なので、一般的な体格の成人男性なら不安は感じないだろう。
情報提供元 [ モーターファンバイクス ]
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