KYMCOはミラノショー2024にて、同社初となるアドベンチャースク―ター「CV-R5」を発表した。排気量427cc、ライドバイワイヤスロットルや各種電子制御を備える新モデルだ。
ホンダADVのライバルとなるか!? 最新装備で武装するニューモデル
台湾・KYMCOは2024年で創立60周年を迎える古参のメーカー。スクーター大国・台湾では大きなシェアを持ち、多様なバリエーションのスクーターをラインナップしている。今年はアニバーサリーイヤーということもあり、チャレンジングなコンセプトモデルを多数発表、ミラノショー2024の会場にも登場した。
CV-R5はその中でも、KYMCO初のアドベンチャースクーターとなるモデルだ。新開発の排気量427cc水冷単気筒エンジンを搭載、最高出力は34.4PS、最大トルクは40Nmと発表されており、ミドルスクーターとして十分な動力性能を発揮。トランスミッションはCVTで、一般的なスクーター同様の無段変速を採用する。外観は逆スラントしたフロントマスクに、直線的な面構成のフェアリングをそなえ、大型のスクリーンやアップライトなハンドル、フロント15インチ、リア14インチの大径ホイールも装備。未来的なアドベンチャースタイルに仕上げられた。シート高は800mmと、高すぎないサイズ感だ。
注目したいのはその装備で、ライドバイワイヤを備えトラクションコントロール、エア圧センサーといった先進機能を装備。メーターはフルカラーTFT液晶を採用し、もちろん灯火類はフルLED。さらにスクーターらしく、フルフェイスヘルメットが収納できる容積のメットインスペースも備えている。
気になる価格、発売時期は未発表だが、先端装備と未来的なデザインは、ホンダ・X-ADVやADV350などが活躍している海外ADV市場では、ライバルとして注目すべき存在となるだろう。KYMCOは正規代理店を日本に置いており、国内導入の可能性もゼロではない。アドベンチャースクーター界の覇権争いが起こるか!?
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