意欲的なニューモデルを次々に発表しているCF MOTOだが、EICMA2024にてアドベンチャーカテゴリーのニューモデル「800MT-X」を発表。既存のミドルクラスアドベンチャーを脅かすであろうそのスペックは、当然ながら高い注目を集めている。
パワフルな2気筒エンジンを軽量なフレームに搭載
800MT-Xは大型のスクリーンと22.5Lの大型フューエルタンクを備えた本格的なアドベンチャーモデルである。エンジンは最高出力70kW(95.2PS)、最大トルク87N・m(8.87kgm)を発揮する799ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒エンジンで、ツインバランサーシャフトを備えたエンジンは振動が最小限に抑えられており、強力なトルクと中高回転性能を重視したアドベンチャーライディングに理想的なパワーを提供する。
フレームはメインフレームとサブフレームを合わせて15.1kgと軽量に作られており、頑丈に作られたサブフレームは最も過酷なオフロード条件でもパッセンジャーや荷物を安心して運ぶことができる強度を備えている。レイクとトレールは長距離での快適性とオフロードでの操縦性の両方が考慮されており、安定性とハンドリングの完璧なバランスが取れるように調整されている。
サスペンションは本格的なダートライディングが考慮されており、フロントは230mmのトラベル量を持つ48mm径の倒立フロントフォークで、20段階の調整が可能なプリロードも装備されている。リアショックも230mmのトラベル量を持ち、20段階のプリロード調整と合わせて縮み側・伸び側の減衰力を調整可能だ。ホイールサイズはフロント21インチ、リア18インチで、最低地上高は240mmとしっかりとした高さが確保されている。
最新の電子装備で安全面も万全
メーターは5インチの横型が主流の中、タッチパネル式の縦型の7インチカラーTFTスクリーンを採用しており、BluetoothとApple Car Play接続を備えている。スマートフォンと接続することで、CF MOTO RIDE アプリを通じてリアルタイムの位置情報などの車両の管理を行なうことが可能だ。
その他、スリッパークラッチ、コーナリングABS、3つのライディングモード、クルーズコントロール、クイックシフター、ボッシュの6軸IMUを備えたトラクションコントロールシステムなど様々なライディング補助システムを備え、ステアリングダンパーやタイヤ空気圧モニターなども装備。安全面や快適面においても、最新鋭の装備が与えられていると言えるだろう。
装備だけ見ればどこのメーカーよりも先を行っている800BT-X、日本への導入は未定だがCF MOTOは国内正規代理店があるので導入に期待したい。
800MT-X主要諸元(2025・海外仕様)
・全長×全幅×全高:2288×945×1426mm
・ホイールベース:1530mm
・シート高:830/870mm
・車両重量:220kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒799cc
・最高出力:70kW(95.2PS)/8500rpm
・最大トルク:87N・m(8.87kgm)/6750rpm
・燃料タンク容量:22.5L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70-18
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