MTらしい軽快な走りを、カスタムパーツがより鮮明に楽しませてくれる！
MT-125
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「MT-125」は、ヤマハのスポーツネイキッド「MTシリーズ」の最少排気量モデルとして、2023年11月に国内発売された。スーパースポーツ「YZF-R125」、スポーツヘリテージ「XSR125」とエンジン、メインフレームなどを共用しているが、重量マスを集中化したコンパクトでシンプルな車体構成とすることで、MTシリーズらしい走りを実現している。
文：小川浩康 写真：コイズミユウコ目次
軽快でオールラウンドに扱いやすい
MT-125の水冷4ストロークSOHC4バルブ125cc単気筒エンジンは、7400rpmで吸気側カムが低速向けから中高速向けに切り替わるVVA(Variable Valve Actuation）を搭載している。フレームは軽さと強度剛性をバランスさせたデルタボックス型。このエンジンとフレームはYZF-R125とXSR125と共用しているが、リヤフレームは後端部をショート化したMT-125専用設計だ。
ヘッドランプ、テール／ブレーキランプに軽量なLEDを採用し、ストレート形状のバーハンドルを装備してコンパクトなライディングポジションを実現するなど重量マスを集中化した車体構成で、マシンとの一体感が得やすくなっている。コンパクトながらライディングポジションの自由度は高く、フロントに荷重すれば俊敏なハンドリングで反応し、リラックスした姿勢では軽快なクルージングも楽しめる。
MTシリーズらしいメカニカルなデザインのフロントマスクは薄型で軽量化にも貢献。画像のグレーのほか、ブルー、マットダークグレーの3色をラインナップ。
全域でトルクが粘り、VVAが切り替わる7400rpm以下でもスムーズな加速力を発揮。実用性とスポーツ性を兼ね備えている。
MT-125の足着き性をチェック！
125でもMTらしい自在な走りを楽しめる
車重138kgの車体は取りまわしやすく、乗車姿勢から見える前後ともスッキリしたデザインが、さらにコンパクトさを引き立ているように感じる。スロットル操作に対するエンジンの反応も軽やかで、アシスト＆スリッパークラッチを搭載したクラッチレバー操作も軽く、さらにアイドリング付近からトルクが立ち上がるので、ゼロ発進からの加速も軽快そのもの。ストレート形状のハンドルバーはワイドすぎず、上半身を少し前かがみにするだけでフロントに荷重をかけられ、前輪の接地感が分かりやすい。その際のハンドリング操作は正確かつクイックで、車重の軽さと相まって低速域からキビキビとした走りが楽しめる。
最高出力は15PSと驚くほどのパワフルさはないが、幹線道路の速い流れに乗って走ることはできる。速度を上げていっても前後サスは路面からの衝撃をしっかりと吸収し、フラットな乗り心地をキープし、前後ブレーキも制動力は必要充分で、ABSの介入も遅めでコントロールしやすい。カウルやスクリーンがなく走行風はつねに感じるが、ライダーの操作にすばやく反応するエンジンと車体はコーナリングも軽快で、「マシンを操る楽しさ」を存分に感じさせてくれるので、市街地を走行するだけでもスポーティさがある。それでいて、粘るトルクに任せてゆったりとしたクルージングもできるので、オールマイティに扱いやすい。高速道路を走行できない点を除けば、ライトウエイトスポーツとして街乗り、ワインディング、ツーリングと、かなり楽しめるマシンになっていると思った。
コンパクトにまとめられた車体が、MTらしい軽快な走りを実現している。
ストレート形状のアップハンドルをアルミ鋳造クラウンにセット。
走りの質と所有感も高めてくれるカスタムパーツ
今回紹介しているアイテム（テールバッグを除く）を装着したMT-125。「いじる」楽しさも味わえる。
MT-125の軽量でシンプルな作りは、MTらしい軽快な走りを実現しているが、カスタムすることで走りの質を高め、所有感もより満たすことができる。そうしたカスタムパーツから、おすすめのアイテムを厳選して紹介！
見た目にも美しいフルエキゾーストマフラー
MT-125のスポーティーさを強調するようデザインされたアクラポビッチ製フルエキゾーストマフラー。加速走行騒音73dB、近接排気騒音83dB、JMCA認証。
足着き性を改善するローダウンリンク
リヤサスペンションのリンク長を変更することで、シート高を約28mm下げることができる。足着き性を重視するライダーにおすすめ。
サス特性も変わるが足着き性は確実に向上する。価格：8250円。
シャープなイメージを高めるスクリーン
シャープなイメージを増すスポーツスクリーンは、2.5mm厚のポリカーボネート製で高強度も実現。高さ約34cm（中央部約26cm）、横幅約30cm。整流効果も期待できる。
車体イメージに合わせてデザインされている。価格：1万7600円。
軽快感を高めるフェンダーレスキット
LED製ナンバー灯、スリム形状のリフレクターが付属するフェンダーレスキット。テールまわりの軽快さをさらに高めてくれる。ステー中心にMT-125のレーザー刻印入り。
軽快さと質感も高まるフェンダーレスキット。価格：2万9150円。
デザイン性も重視したプロテクションパッド
左右とセンターの3分割で燃料タンクのキズ付きを防ぐプロテクションパッド。センター部にはMTロゴを入れ、機能性とデザイン性を両立している。
【2024年型MT-125主要諸元】
・全長×全幅×全高：2000×800×1070mm
・ホイールベース：1325mm
・車重：138kg
・エンジン：水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒124cc
・最高出力：15PS/10000rpm
・最大トルク：1.2kgf・m/8000rpm
・燃料タンク容量：10L
・変速機：6速リターン
・ブレーキ：F＝ディスク、R＝ディスク
・タイヤ：F＝100/80-17、R＝140/70-17
・価格：49万5000円
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