バイクに乗り始めて3年……まだまだバイクビギナーという自覚はありつつも、自らをルーキー(新人)ライダーと名乗って、もっといろんなバイクに乗ってみようと思う今日この頃。今回はアクティブ女子の指出瑞貴さんと一緒に、インディアンのスカウトクラシックとスーパーチーフリミテッドの2台で、紅葉シーズンの静岡県須走方面へ。往復200kmを交互に乗り比べて感じたインディアンの魅力とは?
1994年生まれ。11歳でキッズモデル、14歳で俳優デビュー。以降、映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍。大型二輪免許や特殊小型船舶免許も取得しており、アクティブな一面も!愛車はホンダ レブル250、ヤマハ XSR700、BMW F900XR。
写真:長谷川徹
目次
完全新設計のスカウトクラシックと、空冷V型ツイン1890ccのスーパーチーフリミテッドを乗り比べ
2024年夏、フルモデルチェンジした2025年モデルのインディアンのスカウトシリーズが発表された。そしてつい先日2モデルも追加で発表され、新型スカウトは全7モデルのラインナップとなった。
夏の発表会のタイミングで私は101 スカウトに試乗する機会を得たわけだが、「他モデルも乗ってみたい!」と思っていたら今回はスカウトクラシックに試乗できる機会がやってきた!せっかくなので、普段からクルーザーに乗っているさっしー(指出瑞貴さん)のインプレも聞きたいなと思って、ツーリングにお誘いした次第。
向かったのは、静岡県ふじあざみライン。日に日に寒さが増す季節、この日の須走エリアは最高8度。休憩のたびに「さっむーーーーーー!でも、楽しい!」を繰り返し、終日ライディングを満喫した。ツーリング後は、ファミレスでお互いの感想を言い合ったのだが、思いのほか各々のインプレが異なる結果に……。
最近バンクして曲がることを覚えたバイク女子は、スカウトクラシックにご機嫌!
スカウトクラシックとスーパーチーフリミテッドを交互に乗ってみて、さっしーはどうだった?
今日乗ったバイクでは、圧倒的にスカウトクラシックが好みでしたね。街中から高速走行、高速の渋滞、ワインディングといろんなシーンを走ったけど、車両重量(ガソリン含む)252kgあるとは思えないほど軽くてびっくりです!
インディアンのクルーザーは何度か乗ったことあるんですけど、やっぱり重さを感じさせない低重心設計だから取り回しにも不安がないのが嬉しいですよね。
1日さっしーの後ろを走って見てたけど、確かにスカウトクラシックは素直に楽しんでる感じがしたよ。
アクセルをあけるとサクッと進むし、シフトチェンジの反応もスムーズだから、とにかくストレスがなかったです。軽くてサクサク進むし、重さがあまり気にならないからストップ&ゴーにも不安がないですしね。ポジションも自然だったので好印象でした。
ナオさんはどうでした?
うーん、実はスカウトクラシックはやや窮屈なポジションが気になっちゃって。ワインディングでは特に肩甲骨に変な力が入る感じで、私のキャリアだとちょっと上手く走れないことがあったかな。
私の身長には、ポジションがちょっと狭いのかなーと。でも不思議と緊張感はなく、スカウトクラシックは安心して乗ることができたんだよね。
それはさっしーも言ってた通り、インディアンの低重心設計による軽さが余計な不安をもたらさないからだなって改めて実感したよ。
私、最近バンクして曲がることを覚え始めてて。今日乗ってみて、バイクが軽いからエンジンガードとか擦ったらどうしよう⁉︎って、バンクセンサーにも触れていないのに心配しちゃいました。それも不安なく乗れるからこそですよね!
バンクして曲がるのって、楽しいですよね〜。ビビりながらも、今日も少しずつチャレンジしましたよ!
今回は高速での加速だけでなくワインディングも楽しむことができて、いろんなシーンでスカウトクラシックに試乗できたのが楽しくて!寒いけど、もっと走りたい!って思いましたね。
ステップアップの先にあるインディアンのクルーザー
さっしーは、バイクライフをホンダのレブル250でスタートしたって聞いたけど、その決め手は?
はじめてバイクを買った時は、とにかく足つき最優先でした。ネイキッドやアドベンチャーに憧れもあったけど、足つきに緊張感があると難しいなって思ったんですよね。当時は20代だったので、バイクに乗っている友人も国産メーカーを選んでいる人が多かったですし。
でも年齢を重ねて少しずついろんなバイクに乗る機会も増えていって、海外メーカーのバイクに俄然興味が出てきた感じです。
そもそもインディアンのクルーザーはどんな印象を持っていたの?
クルーザーをラインナップするメーカーのなかでも、インディアンは上品なイメージですね。オールブラック寄りのアメカジというよりも、たとえば女性ならシルクのスカーフ巻いてたり、色や質感を取り入れたヨーロッパのキレイめでスタイリッシュなファッションにも似合う感じかな。
バイクのデザインもたおやかな曲線美があるというか、無骨さもありながら全体的にモダンなイメージですね。
モダンなイメージは私も同感!
スカウトクラシックはエンジンの一部やマフラー、スポークホイールにクロームメッキが施されていて、まず佇まいが素敵。メッキ部分に周囲の風景が映り込んでいたり、見る場所で表情が変わるのがいいなと思いました。
今日みたいに自然のなかにいると、部分的にバイクが紅葉で染まってて色気がありますよね。だから乗るだけじゃなく、バイクを愛でたり、磨く時間も楽しそう!
愛でたり、手入れしたりが楽しいのは、趣味の乗り物ならではの魅力だよね
バイクに乗り始めた時は足つきも含めて安定感を重視していたけれど、バイクってそれだけじゃないなと……。バイクを操る楽しさはもちろん、所有欲を満たしてくれるデザインや美しさも重要視するようになると“沼”ですよね。
でもだからこそ、バイク趣味はもっと楽しく、奥深くなっていくんだと思います!
もちろんバイク選びで大切にすべきことは、ライダー本人のスタイルにマッチしたバイク選び。でも私みたいに大型免許も取得してもう少し『カッコ良さ』や『走りの楽しさ』を求めたくなったら、インディアンのようなハイグレードなクルーザーを選択肢にいれるのは本当におすすめだと思います!
空冷V型ツイン1890ccのスーパーチーフリミテッドに初挑戦!
今回、空冷V型ツイン1890cc、車両重量(ガソリン含む)335kgのスーパーチーフリミテッドにも乗ってみてどうだった?
私、1890ccという大排気量が初めてで。とにかく力強さにびっくり!
見た目は思ったよりコンパクトだなと思ったんですけど、引き起こしの時は重みを感じましたね。アクセルを回すほどにパワフルで、高速道路でも常に余裕がありました〜。パワーが有り余っていて、とにかくバイクが連れて行ってくれる感じ。
やっぱり300万以上するバイクは違うなと感じました!
スーパーチーフリミテッドは328万円〜だもんね。私はスカウトクラシックよりもポジションはしっくりきたけど、どっしりとした重厚感が全然違うよね。ウインドシールドやフロアボード、左右にサドルバッグも標準装備されてて、まさにマッシブな存在感!
パーソナル空間がしっかりあって、また格別ですよね。今日みたいに寒いと大きなウインドシールドの恩恵も本当に嬉しくて、旅するバイクとして心強い装備が印象的です。
ナオさんが高速走っていた時、隣を走行していた車の助手席の方がずっと写真撮ってて(笑)。迫力あるバイクだし、きっとカッコいいな!と思って写真撮っていらっしゃったんだと思うんですよね。高速のパーキングでも人目を惹きつけていたし、そういうのは嬉しくなりますよね。
スーパーチーフリミテッドは確かにパワーはあるけど、空冷ならではの優しさというかユルさもあって…。心穏やかにずっと乗っていたい感じだったな。
寒い季節だからこそ停車するたびにエンジンに手を近づけて温めて、すると空冷エンジンならではのフィンの造形が目に入って癒されました〜。造形的な部分を愛でる楽しさもあるので、休日にじっくりと眺めながらピカピカに磨き上げたりするのもきっと楽しいですよね。
パワーや車重にもう少し慣れたら、3つのライドモード(ツアー、スタンダード、スポーツ)を駆使してみたいですね!そしてもっと他のインディアンにも乗ってみたくなりました。違いが気になります!
スカウトクラシックの全モデルをチェックしてみよう!
スカウトクラシックは、スタンダード、リミテッド、リミテッド+テックという3グレードを展開。
●スタンダード:ABS、LEDライト、アナログメータ、ブラックメタリックペイントを装備。
●リミテッド:スタンダードにプラスしてクルーズコントロール、ライドモード、トラクションコントロール、USBポート、リミテッドエンブレム、単色ペイントオプションを装備。
●リミテッド+テック:リミテッドにプラスして4インチデジタルメーター、キーレスイグニッション、ライドコマンド(Bluetoothで着信、音楽鑑賞、走行履歴の記録など)、単色プレミアムペイントオプションを装備。
インディアンモーターサイクル スカウトクラシック[2025]主要諸元
・ホイールベース:1562mm
・車重(燃料含まず):243kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ60度V型ツイン1250cc
・最高出力:105HP/79kW
・最大トルク:11.01kgf・m/6300rpm
・燃料タンク容量:13L
・変速機:6速リターン
・ブレーキ:F=φ298mmシングルディスク、R=φ298mmシングルディスク
・タイヤ:F=130/90B16、R=150/80R16
・価格:201万円〜
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