ベネリやハーレーXシリーズの生産を手掛けるQJ MOTORは、ミラノショー2024(EICMA 2024)にて新型リッタースポーツ2モデルを発表した。スポーツネイキッド「SRK1000」と、フルカウルバージョンの「SRK1000RR」だ。
WSSP参戦で着実にスーパースポーツ開発の実績を積むQJ MOTOR
QJ MOTORは中国の銭江モーターが擁するブランドのひとつで、日本では正規輸入されていないものの、スーパースポーツからコミューターまで、あらゆるカテゴリーのモデルを100車種以上ラインナップしており、世界的に存在感を増しているメーカーだ。ベネリやハーレーダビットソンといったバイクブランドと提携し、日本へ導入されているモデルも多い。
さらに2024年からはスーパースポーツ世界選手権(WSSP)にも778ccの「SRK800RR」で参戦。現在はイタリア&日本メーカーが鎬を削り合っているこのレースで、2026年の優勝を目標に掲げて技術開発を進めている。このためスーパースポーツのラインナップには、レース参戦からフィードバックされた技術も投入されており、今後の発展に注目したいブランドのひとつだ。
今回ミラノショー2024にて発表されたのは、QJ MOTOR初の市販化リッタースポーツネイキッド「SRK1000」と、フルカウルバージョンの「SRK1000RR」だ。エンジンとシャーシはどちらも共通で、DOHC水冷4気筒921cc、最高出力は120kW(163PS)/13600rpm、最大トルクは90Nm/11000rpmを発揮。足回りにはマルゾッキ製倒立フォークを採用しており、ブレーキは320mmの前輪ダブルディスク、260mmのリアディスクを備えたブレンボ製。トラクションコントロールシステム(TCS)も搭載されている。
シート高は835mmで、ホイールベース1,425mmだ。装備面では、5.5インチTFTスクリーンのダッシュボードを備えており、タイヤ空気圧モニタリング(TPMS)、クルーズコントロールなど、一般道でのライディングに向けた便利な装備も充実した。
昨年ミラノショー2023では、MVアグスタ・F4の並列4気筒1078ccエンジンとシャーシを搭載した「SRK1000RC」が発表され話題を呼んだ。こちらは未だ発売のアナウンスはないが、QJ MOTORは今回のミラノショーにて、MVアグスタのデザインを手掛けた「C-Creative」との提携も発表。先端の技術とデザインを融合し、ヨーロピアンスタイルとパフォーマンスを備えたバイクを創り上げていくという。今後のQJ MOTORのラインナップにも注目していきたい。
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