ヤマハは欧州で「MT-03」「MT-125」の2025年モデルを発表した。最新排ガス規制EURO5+に適合し、テール周りを中心にスタイルを変更。新色「アイスストーム」も登場した。

YZF-R3のシート周りを新採用 MT-25の更新も確定!

2016年から販売されているヤマハのミドルストリートファイター「MT-03」。今回発表された2025年モデルでは、排ガス規制への適合に合わせてマイナーチェンジが行われた。エンジンは水冷並列2気筒 320ccという従来仕様のまま、新たにEURO5+に適合。最高出力は変更のない42PS/10750rpmを発揮する。ただし最大トルクは従来から微妙に下がった29.5Nm(3.0 kgf-m)/9,000rpmとなっている。

この他大きな変更では、シート周りの形状がアップデート。先行して登場していた新型「YZF-R3」で採用されている、細身なタイプのシートとテールカウルを備えた。シート高の数値は780mmから変更がないが、改良されたサイドカバー形状によって足つき性は高まっているようだ。ただしR3が装備しているエアスポイラーはなく、よりシンプルなデザインに見直されているほか、テールランプのデザインは従来を踏襲。R3とは後ろからでも区別できる。

また機能面では、スマホアプリ「MyRide」との連携機能を新採用。メーターは従来のLCD液晶を踏襲しているが、スマホへの電話着信通知やメッセージが表示可能になった。カラーリングには新色「アイスストーム」が追加されており、ホワイトのボディとライトブルーのホイールが新鮮。このカラーは新型MT-09、MT-07にも採用されており、2025年のMTシリーズのアイコンになっていくようだ。

この新型MT-03が国内導入される可能性は高く、続報に期待したいところ。そして日本を含むアジア向け「MT-25」のアップデートも確定的だ。こちらは公式には未発表なのだが、今回公開されたMT-03についての写真に、一部MT-25の姿が写っていることから、これが2025年新型MT-25となるのは間違いないだろう。

価格、発売時期は未発表。今後も注目だ。

MT-125も新たにナビ機能やスマホ連携を獲得! ただし日本仕様は望み薄?

2023年から日本でも発売されている、シリーズ末弟「MT-125」も新型となった。こちらもアップデートの内容は、新排ガス規制の対応が中心。しかし、新機能としてターンバイターン方式ナビゲーション、音楽や天気予報のモニター表示機能が追加された。こちらは2023年からデジタルTFT液晶メーターを採用しているため、マルチファンクションな利用幅が広がっている。

しかし、日本を含むアジア仕様のMT-125は、MT-03/25同様のLCD液晶メーター。このため欧州仕様の新機能搭載は望み薄といえるだろう。こちらも続報を待ちたい。

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