
またもカワサキが海外でZのティザーPVを公開した。動画は「REFINEMENT - 30/10/2024」とのタイトルで投稿され、日本語に訳すと「洗練」という意味となる。新型Zとされる新型車のディティールの一部が確認できた。
新型ZはZ900譲りのトレリスフレームか!?
まず動画の冒頭では前回のティザー同様「凄」の文字が浮かび、その前面に「REFINEMENT」との文字が出現する。この「凄」はカワサキのストリートファイターZシリーズを象徴する“Sugomi Design(凄みデザイン)”を表していると考えられ、まさに今回の動画でも“Z”の文字が車体に刻み込まれていた。
まず映し出されたのはホワイトに仕上げられたシュラウドのアップ。形状的には今までのZシリーズには無かった丸みを帯びたデザインであり、完全にブランニューであることを示唆させる。シュラウドにははっきりと“Z”のロゴが刻まれており、もはや間違いなくZシリーズであることは確定だろう。
丸みを帯びたシュラウドにZも文字が彫られている。シュラウドにロゴが浮かんでいるのは900でも1000でも同様だ
この場面から他にわかることといえば、緑色に彩られたフレームだ。形状から察するに鉄フレームのトレリスと考えられるが、これはZ900シリーズと同様の仕様。Z1000ではアルミフレームだったため、そもそも形状も全く異なり、フレームに着色されたモデルも存在していない。
新型Zのフレームは緑色にカラーリングが施されており、これは2019年~21年式のZ900に見られた特徴と同一。新型ZはZ900の改良版と予想できるのだ。
こちらはZ900のフレームとエンジン。ラジエターキャップの位置やフレーム形状など、似通った部分は多い 他にもゴールドに仕上げられたアウターチューブは従来型Z900SEの特徴。Kawasakiロゴプレートやステッチを施したシートは上級版SEのディテールを映していると思われる。 黄金に輝くアウターチューブ。Z1000には採用されたことはないものの、Z900には2022年モデルの「50th Anniversary」やSEでゴールドのフォークが採用された 動画の最後に現れたタンク形状はZ900、Z1000どちらとも似ているため現車で比較してみた。やはりどちらも似ている・・・が、細かい箇所はところどころ違う。例えばZ1000はタンク上部にカバーがついているがZ900にはついておらず、代わりにキーシリンダー周辺にカバーがついている。新型Zのタンクにもキーシンダー周辺にカバーがついていたり、タンクキャップの形状も現行Z900と同じであるところをみるに、やはり新型ZはZ900と見て間違いないだろう。 ちなみに、2023年のミラノショーでは400を拡大した新型Z500が登場。国内のZ250、Z400と比べるとフロントフェイス周辺が主に変更を受けているが、今回の新型Z900でも同様の変更が見られるのだろうか。少なくとも、シュラウドやメーターカバーの形状は明らかにことなっているので、どのような外観に仕上がっているかは非常に楽しみである。 いずれにしても、あと少しで詳細が明らかになる。続報に期待しよう。
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