念願の自社製エンジンを2ストローク燃焼室直噴の構想へ託す!
1972年、暖房設備工房を営んでいたビモータ(BIMOTA=創設メンバーのビアンキ・モーリ・タンブリーニの頭文字が社名の由来)は、タンブリーニが趣味のサーキット走行で愛車のホンダCB750フォアで大転倒、新たにフレームが必要になり工房のパイプベンダーや溶接機で思い描いていた理想のシャシーを制作、その出来栄えにオーダーが入るようになりオートバイ製造の会社へと転身。
ホンダのエンジンを搭載するとHB1、カワサキだとKB1、スズキはSBにヤマハはYBと、日本メーカーのエンジンを積むスペシャルマシン創りが、ドイツなど高速域を楽しむ国々で評価され世界で名を馳せるまでになった。
ただ日本製エンジンは思うような入手が困難で、1985年に同じイタリアのドゥカティから供給を受けることに成功、名車db1を大ヒットさせたがそうした道を辿るほど、経営の安定と繁栄には自社製エンジンが望ましいのは明らか。
そんな折りに英国の研究機関が、排気ガス規制で将来性の見込みがないと言われていた2ストロークエンジンを燃焼室への直噴技術でクリーン化する開発を進めていて、ビモータは提携を結ぶことで念願の自社製エンジンを実現する一歩を踏み出したのだ。
情報提供元 [ RIDE HI ]
この記事にいいねする