中国・温州生まれのバイクメーカー・CFモトのニューモデル「250CL-C」が上陸し、61万5000円で10月21日から発売が開始された。10月19日に行われたWebikeフェスティバルには、そんな国内発売に先駆けて輸入元である株式会社ランドスケープでは試乗車を用意。国内発売が始まったばかりのニューモデルをフリーライターの谷田貝 洋暁が乗ってきた!!
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レブル250とほぼ変わらない価格でCFMOTO 250CL-C発売!
CFモトのニューモデル「250CL-C」は、クルーザースタイルの車体に水冷250ccクラスの単気筒エンジンを搭載。このスタイリングはまさにレブル250のライバルという雰囲気だが、主要諸元を比べてみるとまたまたびっくり! 車体サイズもほぼ一緒なら、なんとシート高は690mmで同一。またタイヤサイズに関しても、フロント130/90-16、リヤ150/80-16は全く同じプロファイルになっている。「250CL-C」がレブル250を意識して作られていることは明らかだろう。ちなみに価格は「250CL-C」の方がレブル250より4,500円高く設定されている。
CFMOTO 250CL-Cの主要諸元
【全長/全幅/全高】 2210×805×1075mm
【ホイールベース】 NA
【シート高】690mm
【車両重量】 165kg
【エンジン】水冷4ストローク単気筒249cc
【最高出力】25.1PS/9800rpm
【最大トルク】2.09kg-m/7000rpm
【燃料タンク容量】13.5L
【変速機】6段リターン
【ブレーキ】F=ディスク、R=ディスク
【タイヤ】F=130/90-16、R=150/80-16
【販売価格】615,000円(税込)
CFMOTO 250CL-Cのシート高は低めの690mm!
シート高690mmは奇しくもレブルと同じ数値であり、かなり足つき性がよく跨ってみると踵までべったりで、膝にもなおかつ余裕が残る。足つき性に関してはほぼレブルと一緒と考えていいだろう。車重に関しては165kgでレブルより6kgほど軽いのだが、レブルより2.5ℓ多い燃料タンクが上部にあるせいか、引き起こしに関してはややレブルより重たい印象を受けた。またフットポジションはレブル250がミッドコントロールなのに対し、「250CL-C」は、前方にステップがあるフォワードコントロールのクルーザースタイルを採用している。
元気なエンジンが楽しいクルーザーモデル
エンジンをかけると思いのほかパルス感の強い排気音に驚く。ブリッピングしてみても野太いサウンドは変わらず、いかにも低速トルクが強そうな雰囲気がある。走り出してみると思ったとおり、250ccクラスとしてはなかなか力強い加速をする。ライバルのレブル250が、「ストッ、トッ、トッ…」という押し出し感だとすれば、「250CL-C」は「ズドッ、トッ、トッ……」という感じで若干力強く、より単気筒らしいパルス感がしっかりと味わえるのだ。
速度を上げるとなかなか面白い特性に気がついた。ギヤは6速リターンで6速60km/hぐらいで巡航走行すると、単気筒らしい心地よいパルスを感じながらのクルージングが可能。このパルス感は強烈というほどではないが、この速度域での鼓動感がなんだか妙に心地いいのだ。
さて、そこから再加速しようとスロットルをワイドオープンしたときの過渡特性はややマイルド。追い越し加速など素早く加速したいような場合には2段ほどギヤを下げて回転数を一気に引き上げてやる必要がある……のだが、この8000rpmあたりを使う高めの回転域のフィーリングもなかなか面白いのだ。低回転域とはうってかわってスロットルを開けた分だけ加速するレスポンスのいいキャラクターとなり、思いのほかスポーツライディングができるようになっている。この「250CL-C」のエンジンは、流してクルージングする低回転域とスポーティな高回転域で、2通りの使い方ができるようになっている。
また中国製バイクというとあまりいいイメージがないものだが、そんな色メガネをかけて乗ってみてもこれといったアラが見つからないのも250CL-Cのいいところ。なんでもCFモトは、KTMと合併工場を設立してエンジン開発や製造を協業。またヤマハとも技術提携しているそうだが、250CL-Cのエンジンはシフトチェンジのフィーリングもよく、クラッチの切れもいい。中国製バイクにありがちな、ギヤチェンジやクラッチフィールの妙な心許なさがないのだ。
車体に関しては面白かったのは、車格やホイールの大きさが同じであるレブル250とは全く乗り味が違うところだ。ニュートラルなハンドリングで切り返しも軽いレブル250に対して、「250CL-C」はどちらかというとクルーザーらしく、直進安定性が強めでどっしりとした乗り味が楽しめる。
この安定感は直線走行時はもちろんだが、コーナリングや車線変更でも車体の挙動にはやや重め。ただ“重い”といってもこれはレブル250に対しての話で、250ccクラスとしてはごくごく標準。変に軽々しいところがないというか、むしろ、クルーザーらしい安定感となっている。
このクルーザーらいい安定感のある乗り味が、前述したエンジンの低回転域でのフィーリングにとてもマッチしている。心地よいエンジンの鼓動感を味わいながら、流して走るのが楽しい一台になっている。レブル250をライバルとして意識しているのは間違いないが、単に模倣するのではなく、しっかり研究して違う個性を作り上げているところにCFモトの技術力の高さを感じた。
CFMOTO「250CL-C」のディティール
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「レブルとほぼ同じ値段」なら、フツーにレブル買うんじゃない?
「価格的なメリットがないチャイナバイク」の存在意義ってあるのかな?
形はカスタムバイクをよく見て市販車として纏めているなって普通に好意的に見てる
ただ、車やバイクは買うだけでなく、維持やリセールがあり
あと、何に乗るかでオーナーのブランディングにもつながる訳で
中国メーカーや韓国メーカーにとって
ここ日本では感情的障壁がデカすぎる
個人的にはヤマハがOEMで売ってくれたら
普通にヒットしそうな気がする
一瞬そう思ったけど、単純にもう日本の物価が中国より安いってことだろうね…
日本国内で中国ブランド、韓国ブランドのバイクが、品質、性能面でライバルにはなりえないでしょう。そう言い切れるほど、信頼性において差があると思う。唯一対抗出来るのは価格面のみ。それもランニングコストやリスク面で考えたら、すぐにペイ出来そうなレベルの話し。毎回ながら「ライバル」と記載されるのは違和感しか無い。
ライバルは言い過ぎ(笑)
30万円台前半なら売れるだろうがこの値段ならレブル250を買うだろ。値段以外にメリットが無い中華バイクが日本では売れない理由が分かっていないな。これが中古車になった時にはたして幾らの値段なら売れるのかな