独自のSUVスタイルで人気のX-ADVがモデルチェンジを受け、2024年12月に国内仕様が導入されるとのウワサをキャッチ。欧州で発表された新型に準じてクルーズコントロールや新スタイルを採用し、DCTも改良。各部の使い勝手も細かくアップデートされている模様だ。
目次
欧州仕様と同様に改良され、3カラーが国内登場か
2017年のデビュー以来、異色の大型クロスオーバーとして欧州を中心に人気を博しているホンダのX-ADV。都会にも自然にも映えるスクータースタイルが特徴で、オンロードモデルNC750系の749cc水冷並列2気筒にセミオートマのDCTを組み合わせる。
既に発表された2025年型の欧州仕様では、2021年以来のビッグチェンジを行い、デザインを一新。ウインカー統合型のDRLを導入したほか、待望のクルーズコントロールなども採用して魅力をアップしている。
編集部が得た情報によると、同様のパッケージで国内仕様がスタンバイされているようだ。車体色は、欧州で4カラーを用意するが、国内にはツヤ消しグレー、白、黄色の3カラー設定と予想したい。
内蔵ウインカー+切れ長DRLでスマートな顔に
新型の外観は、別体式だったフロントウィンカーをヘッドライトに一体化。よりクールな顔付きになり、新設計のDRL(デイタイムランニングライト)も採用した。ヘッドライト上部に沿ってDRLを配置し、上端がウインカーとなっている。
スクリーンは操作がより簡単に。従来は調整する際、両手で5行程が必要だったが、片手3行程でOKになった。さらに上下の調整幅は135mmだったのに対し、139mmに拡大している。
また外装の各部にサステナブル素材を多用したこともトピックだ。三菱ケミカル製DURABIOの黒色着色素材を二輪で初めて外装に採用。ホンダのバイクで初めて、四輪バンパーのリサイクル材を使用している。
クルコン搭載、DCTも進化して発進時や極低速が快適に
新型X-ADVは走りも向上している。749cc水冷パラツインは新たにクルーズコントロールを標準装備。待望の装備で、改良された外装と相まってクルージングがラクになる。
さらにDCTが最新世代に進化する。従来の油圧センサーから検知した制御に加え、新たに油圧推定制御をフィードバックすることで、優れたクラッチレスポンスと繊細な接続が可能に。よりライダーの感性に近づいた特性となり、特に発進特性や極低速域の操縦性が向上しているようだ。
最高出力58PSや最大トルク7.0kg-mなどのスペックは従来型と変わらない模様。車重は1kg増の237kgになるようだ。
シートやメーター、スイッチなど各部の快適性もしっかりアップ
シート高は従来型と同じ790mmながら、前側の形状を変更することで足着き性を向上。加えて、ウレタン量を10%増やすことで快適な乗り心地も両立している。
ヒンジで開閉可能なシートは、ダンパーが片側→両側となり、開閉時の操作感をアップ。さらにトランクの照明を130mW→700mWと大幅に明るくし、夜間の利便性が増した。
多機能な5インチカラーTFT液晶メーターは、画面の反射を減らして視認性を向上した。ハンドル左側には新型の4wayセレクトスイッチを備え、設定や操作が簡単に。スイッチにLEDも内蔵して見た目も使い勝手もアップしている。
価格は従来から11万円以上アップ、12月に国内登場か?
国内仕様は2024年12月12日発売で、価格は現行の132万円に対し、143万8800円(灰色、白)、147万1800円(黄色)と予想される。既に現行型は受注終了しており、店頭在庫のみとなるが、価格を抑えたい人は従来型を探すのもアリか。
いずれにせよ外見も快適性もアップした新型X-ADVの国内登場を待ちたい。
X-ADV(2025 国内仕様)主要諸元 ※予想
・全長×全幅×全高:2200×940×1340
・ホイールベース:1580mm
・シート高:790mm
・車重:237【236】kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒OHC4バルブ 745cc
・最高出力:58PS/6750rpm
・最大トルク:7.0kg-m/4750rpm
・燃料タンク容量:13L
・変速機:6段(DCT)
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70R17 R=160/60R15
・価格:143万8800円(灰色、白)/147万1800円(黄色)【132万円(黒、赤、灰)】
※【 】は2024国内仕様
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バイクは「どんどん高価」になっていくなぁ…。
まぁー便利機能てんこ盛りにしたら高額になるし
多少はね