先日Webike+でもNinja1000&ヴェルシス1000の1100cc化だが、9月27日に欧州で新型のヴェルシス1100が発表された。ストロークアップで1099cc仕様となったエンジンは135PSを発揮し、各部のバージョンアップでよりスポーティになったヴェルシス1100を紹介する。

3タイプで展開されるヴェルシス1100

新型のヴェルシス1100のデザインはヴェルシス1000から大きく変わっておらず、あらゆる路面に対応し、一日中快適に走り続けることができるという基本コンセプトも受け継いでいる。グレードはスタンダードモデルとなるヴェルシス1100、コーナリングライトやグリップヒーター、ハンドガードなどを装備するヴェルシス1100S。Sに加えて電子制御サスペンションを備えたヴェルシスSEの3タイプ。

ツアラーとしてデザインされたヴェルシス1100は大型のカウルを備え、さらに無段階調整式ウインドシールドが装備されるため様々な条件下で最適な防風効果を発揮。オプションのトップケースやパニアケースをそのまま取り付けることができるマウントシステムも備わっているため、ロングツーリングなどにも最適だ。

ストロークアップされたエンジンは、135PSを発生

まず注目されるのはそのエンジンだが、ストロークを3mm伸ばしてボア×ストローク77.0×59.0mmの1099ccへと変更すると共に、圧縮比を10.3:1から11.8:1へと高圧縮化。それによってヴェルシス1000の最高出力88.2 kW [120 PS]/ 9000 rpm、最大トルク102.0 N•m [10.4 kgf•m] / 7500 rpmから、最高出力99.0 kW [135 PS] / 9000 rpm、最大トルク112.0 N•m [11.4 kgf•m] / 7600 rpmへと大幅にパワーとトルクがアップされている。

このパワー&トルクアップに合わせてギア比も変更され、カワサキ クイック シフター (KQS)もアップグレードされて従来は2500rpmからだったものが1500rpmから機能するようになっている。また、中央のインテークファンネルが外側のインテークファンネルよりも45mm長くなっており、これによって4000rpmから7000rpmの間でトルクが向上している。

また、吸気ポートの最適化による低中回転域のトルクが向上や、排気量の増加に合わせてECUの設定を最適化したことでスロットルバルブの開度特性が回転範囲全体で見直され、バルブリフトの低いカムプロファイルも低中回転域のトルク増加に貢献。その他、フライホイール質量の増加と二次バランサーによる過剰な振動の低減によって乗り心地が向上し、オイルクーラーを追加装着したことで冷却性能の向上も図られている。

パワーアップしたエンジンを支える充実の車体周り

フレームは基本的にヴェルシス1000をベースとしており、ロングトラベルサスペンションと組み合わされることでさまざまな路面で快適なライディングが可能。最上級モデルとなるSEにはショーワと共同開発した電子制御サスペンション「KECS」が装備され、ライダーとパッセンジャー両方の乗り心地をさらに向上させつつ、より高いレベルでのライディングが可能となっている。

ホイールサイズは軽快でスポーティなハンドリングを生み出す17インチで、フロントブレーキにはブレンボ製のラジアルマウントモノブロック4ポットキャリパーと310mm径のローターを組み合わせをダブルで装着。リアブレーキはシングルピストンキャリパーとなるが、ローター径はヴェルシス1000の250mmから260mmへとアップされている。

最新の電子装備がさらに快適なライディングを生む

SEのメーターはアナログ式のタコメーターとTFT LCDスクリーンを組み合わせて必要な情報を確実にライダーへと伝え、今や必需品となったUSBポートはCタイプがハンドルに装備される。また、音声コマンド機能に対応したカワサキ独自のスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」と連動させることで、バイクの設定などを口頭で調整することが可能となるなど先進的な装備が与えられる。

ライディングを快適にする電子装備も充実しており、KTRCトラクションコントロールやパワーモードとライディングモードの選択によってライディングパフォーマンスを最適化。ボタンを押すだけで希望の速度を維持する電子クルーズコントロールシステムは、長距離走行時の右手のストレスを軽減し、リラックスした巡航を可能にする。

このヴェルシス1100のエンジンはNinja1000SXの車体にも搭載され、Ninja1100SXとしてデビューすることは間違いないだろう。10月1日にはアメリカでのニューモデル発表が予定されており、早ければそのタイミングで、遅くともEICMAには史上最強となるニューNinjaがお目見えするだろう。国内導入も当然予定されているはずなので、楽しみに待ちたいところだ。

ヴェルシスSE主要諸元(2025・EU仕様)

・全長×全幅×全高:2270×950×1490mm(スクリーンハイポジション時1530mm)

・ホイールベース:1520mm

・シート高:840mm

・車両重量:259kg

・エジンン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒1099cc

・最高出力:99.0kW[135PS]/9000rpm

・最大トルク:112.0N・m[11.4kgm]/7600rpm

・燃料タンク容量:21L

・変速機:6段リターン

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=120/70-17、R=180/55-17

【海外】新型「ヴェルシス1100SE」が1099ccエンジンを獲得、135PSのパワーと快適さを充実して登場! Ninjaはまだか? 画像ギャラリー (21枚)

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